気のむくままに(2-59) | シンクロニシティ

気のむくままに(2-59)

 

7月3日(水)

行儀よく整列しおり青田かな

 

 同調圧力ー6

  企業における成果主義の走りのころだった。昇進、昇格ということはそれ以前から当然おこなわれていた。それが自分で目標とその成果を記述し、それを上司と面談というシステムで公正に昇進とか昇格を決めてゆこうというのが成果主義だ。

それまでの方法とは異なり、違和感はあった。現在のように成果主義が普及してしまうと、文章と表現力があるものが、実際に成果の質を超えて得するなどという議論は過去のものかもしれない。

また成果を認められたものが昇進して、管理者となるとたちまち問題が生じてくる場合がしばしばあった。管理者となると自分の仕事のほかに、人事管理(部下をもつということ)も仕事の内となり、それで挫折するものが多い。自分の好きな仕事をして成果をあげているときは順調あった人生が指示通り動いてくれない、自分ほどスピード感がない部下を持って悩みを深める。

病院管理者としては社の方針にしたがって評価を行ってきたが、あまり苦労は無かった。それは以下主義よりは年功序列のほうが優勢だったから。