気のむくままに(2-57) | シンクロニシティ

気のむくままに(2-57)


7月1日(月)
  半夏生降りて止みてと定まらず
 
 同調圧力ー4
  バブル時代 とは1985年ごろからの株高、地価高騰、金余りといった時が5年くらい続いた時期だ。金があふれていて、竹やぶやガードレール脇に大金が転がっていた時代だ。
このころ自分は大学での研究を辞めて、一般企業に付属する病院で臨床一筋となった。企業の病院の医局は小さな規模の病院で内科、外科、歯科の常勤と眼科、整形外科、皮膚科などのパート医師で構成されていた。
 バブルの時代といっても親企業は景気が良いわけではなく、医局の医師が集まるとどこが金あまりなのかなどと、世の中の趨勢とは別の世界にいる気分だった。実際、このころ本当にバブルを享受したというものを身の周りにみかけなかった。20年近く勤めたがhとんど給料は上がらず、失われた30年の一端を担ったようなものだった。