チャレンジ(3-47) | シンクロニシティ

チャレンジ(3-47)

 

3月5日(火)

公園のベンチの余寒懐かしき

 

人類の歴史―18

コロンブスの新大陸「発見」が1492年、日本の種子島にポルトガル人より鉄砲が伝えられたのが1543年、いずれもヨーロッパ人が新たに植民と貿易が可能な地を求めて辿り着いた結果だ。

新大陸の側では北米は国家といえないまでも首長に率いられた多くの部族が居住しており、中南米から南米には帝国といえる国家が存在していた。

一方、日本では足利幕府による守護制国家が統制力を失って戦国時代へ突入しようという時期だった。

この時から200年後、南北アメリカではヨーロッパ人の植民が進んだ。ということはもともとの現地民は滅ぼされ、或いは居住地を追われていった。インカ帝国は滅ぼされ、インディアンは居住域を狭められていった。

日本では徳川氏による統一国家が強固となって、中国や東南アジアからもヨーロッパからも植民されることはなかった。

この差は単に地勢上の違いだけなのか。或いは時の為政者の世界観、センスによるものなのか、或いはそれまで培ってきた文化がそういう選択させたのか、この500年ほど前の選択が現在の日本人を日本人たらしめていることは確かだ。