日本の武術の歴史「流派」 | 武術研究ラボ

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ここでは、簡単に武術の歴史は種類などをまとめていきます。
武術の知識をもっと多く得たいけど、時間がねえよ!という人にできるだけ簡単完結に説明していこうというブログです。

 今回は日本の武術の歴史において外せない話「流派」について簡単に書いていきます。

 日本で格闘技や武術を学ぶならこのぐらいは把握してほしいね~という部分のみ書いていきます。

 これで興味を持ってもっと深く自分で文献を漁って調べる人が増えることを願っています。

 例によってウィキなどのサイトに飛べるようにしておきます。

 

1 「流派」の概念

 ぶっちゃけ決めた物事に対して異なる概念を持ち、それを広め継承していくものが「流派」という考え方です。

 

2 日本最古の流派

 流派としてしっかり認知されてるものではおそらく古墳時代中期の関東七流(東国七流)が古いのではないかと言われていますが、これは7人の神官が集まってさらに古くから伝わる剣術などをまとめたものであるという解釈になっているので、その7人がそれぞれ体得していたであろう武術があると考えられます。

 しかし、世に広めたという観点で見た場合はやっぱり関東七流が最古で最初だと今のところそう言うしかないようです。

これについては日本の武術の歴史の第一回で触れた骨法の先生の主張が正しいなら、骨法が最古の流派になりますね。

 ※関東七流(東国七流もしくは鹿島七流という人もいる)についてはネット上に細かく説明したものが見つかりませんので、またそのうち詳しく書きたいと思います。

 

3 京八流も忘れずに

 よく関東七流と並んで語られるのは平安時代中期~後期には見られる京都鞍馬山の京八流

 ※源義経が鬼一法眼という天狗から学んだ?という話もある。

 京八流は鞍馬八流鞍馬流とも呼ばれていて、今でも教えてる道場があります。

 あの幕末の立役者の一人「勝海舟」が命名したとされる鞍馬流習成館です。

 

4 剣術の流派ばっかり?

関東七流京八流は、基本剣術の流派と考えられています。

 その他の流派にも古いものってあるんじゃないの?という方もけっこういますが、そもそも「剣術」というくくりで流派を考えるからややこしくなるわけです。

 別に関東七流や京八流も剣術ばっかりではありません。

 弓もあるし、当身もあるし・・・。

 ただ、そのころの流派としては、武器術を学ぶことが必須なわけです。

 その中でもっとも日本人に認知しやすく、今でも特に残るのは「日本刀」なわけですね。

 ※アニメとかのイメージが強いですから。

 

 そうなると、剣(太刀なり刀なり)を使う流派はすべて「剣術の流派」というイメージが強いというだけです。

なので「剣術」でくくられてしまうわけですね。

 

 ただし、日本には古来より「相撲」があります。

 ちょっと話はズレますが、ギリシャのコロッセオがありますよね?

 知ってる人は知ってると思いますが、コロッセオでは奴隷や闘士などが戦います。

 その奴隷や闘士を鍛え上げるいわば「道場」のようなものがいくつもありました。

 流派としては考えない人も多いですが、実際、道場として機能しているわけですから、それは「流派」なわけです。

 そう考えたら、神代の時代の「相撲」とて、その相撲を行うための練習場などがあり、何人もそこで強い人や設立者から習っていたはずとなりますから、まあ、最古の流派はその時代からあったと考えてよいのだと思います。

 ※まあ、しっかりと「流派」という文献や記述がなければ証拠がないので、というのが世の中の流れなのでしょうがないのですが。

 

5 兵法三大源流

 室町・戦国時代あたりに兵法三大源流(陰流、神道流、念流)が始まります。

 ここから様々な流派が派生したので、けっこう重要な部分です。

 陰流愛州久忠が起こした。なので愛州陰流とも呼ばれている。

 神道流飯篠長威斎家直が開祖と考えられている。香取、鹿島に伝わる神伝をまとめたもの。新当流とも言われている。

 ※色々と名前や流派に関する話がわかれているので独断と偏見による剣術史というものを書かれている方がおられるので、第6回 飯篠長威斎家直を読んでみてください(独断と偏見とは言っていますが、なかなかまとめられています)。

 念流念阿弥慈恩が開祖。面白いのは幼少の頃に鞍馬山で修行し、得体のしれない人に技を習っているとも言われている。

 ※念流に関しても考察が面白いので独断と偏見による剣術史第4回 念阿弥慈恩を読んでみてください。

 なお、一部では伊藤一刀斎の「一刀流」が入るときもありますが、一刀斎自体はもう少し後の年代の人間だと考えられてますので、やっぱり念流のほうが先かなぁと感じます。

 

まとめ

 あとはよく知られているような、江戸時代の流派最盛期の時代や、その後のお話ですね。

 そのあたりはそのうちぼちぼち書きたいと思います。

 このあたりは大きくひっくるめて「古武術」に分類されるでしょう。

 

 けっこう、この部分をないがしろにする人多いですが、まずは始まりから興味を持ってもらって、様々な流派の考え方や動き、理論などを学ぶことは重要だと思います。

 

 古来からの日本人の知恵と理論に、現代の知恵と理論を合わせるのは重要ですし、戦いにおける考え方も時代が変われば内容も変わることが理解できます。

 

 一つの流派だけ追いかけて、その中の人からだけ学ぶと、10年習ったのに戦えないなんてザラにありますから。

様々なことに興味を持って調べていただけたらなと思います。