乗馬クラブめぐりの旅⑥ | お馬さん日和

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2018年まで一緒だった黒い愛馬との思い出と、
2019年から一緒になった白い愛馬とのこれから。

あと、ヲタク少々。

乗馬クラブめぐりの旅の記事も、今回で最終回となりそうです。

記事内で紹介した各乗馬クラブは匿名としておりますが、

詳しく知りたい方はお気軽にメッセージして頂ければ詳細をお伝えいたします。




新年のおめでたい気分もまだ抜けきらない1月14日、

「洗い場大戦争」が起きて「(牧場から)出て行け」と言われた翌々週には

新天地へと移籍した我が家。


かなりのスピード移籍やと自負してます。


それもこれも、牧場に小さな不信感を抱いてから

少しずつ馬の勉強をしたり移籍先を探していたから。

そこで私なりに良い乗馬クラブの定義を作りました。


馬の肢が腐ってない


これに尽きると思います。

正しく手入れされてたら、正しく馬房掃除されてたら、正しく運動されてたら、

この、たったみっつのことが守られさえしていれば、私は満足です。

(個人的な見解なので盲信しないでくださいね)

飼い(馬の食べ物)なんて草だけで十分だと思うし、

敷き料だってタダで手に入るもみ殻でも良い、

汚れたところを取り替えてくれるのなら。

全日本に出るような技術を教えてくれるレッスンである必要はない、

何でも話せる馬仲間がいなくたっていい。


馬の肢が腐ってない=馬が大事にされている=良い乗馬クラブ、


と、少々乱暴な理屈ですが、

乗馬クラブの良し悪しを見る時にこの「馬の肢が腐ってない」をベースに置き、

あとはクラブの理念やレッスン内容、利用料金など

自分に合うかどうかを付加的に考えれば良いかな、と。





自分なりの良い乗馬クラブの定義を念頭に、

私と愛馬くんの性格・目標に合致した乗馬クラブ、それがA乗馬クラブです。



A乗馬クラブは社会福祉法人で、

ハンディキャップを持った方々がスタッフとして馬の運動や世話をして下さいます。


(ここで職業訓練のように社会性を身に付けたり、

自分に合った仕事の方向を探したりするそうです)


もちろん馬を熟知してる責任者の指導のもと、

ご自身で出来る範囲内でのことを無理なくしているようです。



馬に無口をかけ、馬房から出してブラッシングや裏掘り、

45分間の引き運動をしてから肢元を丁寧に洗い、

その間に掃除しておいた馬房に戻す。

それと朝・昼・夕方・夜の飼い付け、たまにおやつ、

これらがスタッフさんたちのお仕事。

(他にも道具の手入れや片付けなどのお仕事もあります)

引き運動が難しかったり運動不足の馬は馬の責任者が乗り運動をします。

馬場が凍ってなければ放牧もさせてもらえます。



ここへ移籍して間もない頃、前の牧場の仲良しさんが平日に見学したそうで、

愛馬くんが穏やかな目で引き運動されてたよ、と話して下さいました。

平日の様子は私は自分の目で見に行くことが出来ないので、

そう聞いてとても嬉しくて安心しました。



飼い付けが4回に分かれてるところや、

敷き料が稲藁だというところもポイント高し!です。

少量でも常に何かを食べていたら唾液によって

胃の粘膜を胃液から保護することが出来て胃潰瘍になりにくくなるし、

腸も常に動くことになるから疝痛予防にもなる。

海外の研究では、土・オガコ・稲藁の敷き料のうち、

馬がもっとも好んで寝転ぶのは稲藁だったという実験結果がある。



ビジターレッスンを受けないまま移籍したので少々不安はあったものの、

レッスンはマンツーマンで先生も教え方が上手い。

さらに余所から先生を招いての特別レッスンもある!



私以外の会員さんは5人くらいしかいないみたいやけど、

いつもニコニコ、親切、馬の話をしだすと止まらない、みんな良い人たちばかり。

ゴタゴタもありません。


コンビニが近くになくて不便やけど、畑で取れた野菜を分けて下さる。



そんな、とっても良い乗馬クラブに移籍しました。

でもきっと、めぐった乗馬クラブどこに移籍してたとしても、

私も愛馬くんも満足していたと思います。

怒鳴ったり、物で叩いたり、

肢を腐らせるような不十分な管理しかできない人間はもういないから。





乗馬クラブめぐりの旅は一応これでお終いです。

何か書き忘れたことがあったら書き足したり、

ビジターレッスンやビジター外乗で余所の乗馬クラブに行った時に

新たにまた記事を書いていきますね。