1,益子直美さんの巻

益子さんはバレーボールの元日本代表。ご主人の山本雅道さんは元ロードレーサ ー。益子さんが12歳上だ。このご夫妻を見ていると、結婚には年齢より相性が大事だというのがよくわかる。つまり一緒に暮らして楽しいかだ。山本さんは自由闊達な人とお見受けした。世間の固定観念にとらわれない人だ。益子さんは一回り下の男性と交際することにためらいがあったようだが、最終的に彼への思いを抑えられず、結婚に至った。

 

益子さんは現役の時にバレーを楽しめなかったことを後悔しているという。ミスして怒られ、試合に負けて怒られ、ほめられたことがない。根性論の時代だった。怒られるのは僕も本当にいやだ。怒られた方はいやな気持を引きずっってしまう。その体験を経て、益子さんは今「監督が怒ってはいけない」小学生のバレーボール大会を各地で開催している。子供たちが最大限楽しめる大会にしたいと彼女はいう。

 

益子さんの世代のアスリートは言うに言われぬ思いを抱えながら、苦労をしてきた。ところが山本さんはロードレースを真から楽しんでいるように益子さんには見えた。そういう山本さんとの生活を益子さんは目いっぱい楽しんでいる。喜怒哀楽を出せなかった現役時代とかわって、今は花をめでる気持ちも生まれ、楽しい人生を過ごしている。

 

2,夏井いつきさんの巻

いつもプレバトで夏井さんを見ている。俳句の添削の的確さ、小気味よさにうならされている。その夏井さんの活躍を支えているのがご主人の兼光さんだ。夏井さんはバツイチ、兼光さんはバツニの再婚者同士である。夏井さんは一度の離婚を経て、再婚には消極的だったようだが、三度目の結婚に挑戦した兼光さんの行動力はすごい。今夏井さんを全面的にバックアップしている。

 

大正から昭和にかけての俳人杉田久女は「足袋つぐや ノラともならず教師妻」と詠んで家庭内で物議をかもした。久女は俳句を詠むことに夫の理解を得られず、離婚問題になったが、結局離婚できなかった。久女が俳誌を創刊した時に、創刊の辞に「芸術芸術と家庭も顧みず、女としてゼロだ。妖婦だ。異端者だとこう絶えず周囲から面罵され・・・」とある。のちに虚子からも破門状態となり、55歳で亡くなった

 

今の夏井さんの活躍を久女がみたら、どんなにうらやましいことだろう。時代との生まれ合わせというのを考えてしまう。

 

超多様性トークショーをみていつも思うのは出会いの大切さだ。出会いからどう人生が発展するかわからない。

そして男性陣は自由な考え方の人が多い。俺についてこいではなく、女性の生き方を尊重している。。お互いに尊重しあい、それぞれにあった役割分担をしている。そういう人たちは本当に楽しそうだし、見ているこちらも心が温かくなる。。