Day9 Rest
Washington Column のアプローチ偵察に行く。
取り付きまでは、思ったより近かった。
South Face, Prow, Astroman には取り付いているパーティーが沢山いる。
特にProwは大渋滞の様相だった。
次回ヨセミテに来る時へのステップという意味も込めて、明日はエイド系のルートをやろうと思いたち、ワシントンコラムを見にきたのだが、人の多さを見てやっぱり予定を変更することにする。
Day10 Northeast Buttress, Higher Cathedral
日程的に今ツアーの実質最後のマルチになる。
当初の目標ルートの一つであったHigher Cathedral の North East Buttressをやることにした。
AM5:00ちょい過ぎ、Camp4出発。
6:30頃からトレイルに入り急登を行く。
暗くてわかりにくいガレ場を登っていると、徐々に夜が明けてきた。
人の気配はない。
ワシントンコラムでなく、こちらを選択して正解だったかもしれない。
7:30取り付き着。
N.E.B.の取り付きは一番右端の方にある。
8:00登攀開始。
下部2Pは傾斜が緩く、結構ガレガレしていて、スッキリしない。
3P目以降はスッキリ感が増してくる。
4Pと、トラバースピッチの5Pをリンクして登る。
トラバースの途中(ルート上)に巨大な人糞があり、気分が悪かった。
ロープが触らないように、細心の注意を払ったため、必要以上にめんどくさい思いをした。
トラバースを終え、一連の大凹角に入る。
6P目は、出だしがフィンガーチックで、20mと短いピッチだが、日本の感覚では普通の1P分の長さ。
7Pは、ルートの核心とも言える長いピッチ。
素晴らしいハンドクラックを20m登り、キャメ#5の小ルーフを越え、さらにOWを10m登り、さらにハンド~フィストのハングを越えて、臭い鳥の巣を越えた上のレッジまで。
約50m、超充実の内容。
続く8Pもワイドだった気がする。
9Pのダウントラバースもリンクする。
ダウンクライムの箇所は、ソロシステムの場合どうすればベストなのか、検討の余地がありそうだ。
ここで先行パーティーを捉えた。
というか、朝取り付きに立った時点では全く人の気配を感じられず、先行パーティーがいるとは思っていなかったくらいなので、かなり差があったはずなのだが…。
後から考えれば、なんかすごい素人感のある若いにーちゃん達でめっちゃ疲れていたので、1日では抜けられず、途中でビバークして2日目に突入していたのかもしれない。
10Pは傾斜が強く、OWやルーフ越えがあり難しかった(トポ上は5.8)。
最終11Pは、出だしのOWが結構悪く、そこを抜ければあとは易しかった。
20mほどでTopoutした。
さっき抜かした先行パーティーのリード(アントンと名乗っていた)がなにやら話しかけて来るので、11P目のルートのことを聞かれているのだと思い、適当に返事していたら、僕の降りてきたFIXを掴んで登り始めた。
「とても疲れていて、お腹が空いて、云々カンヌン…」言っていたのたのはそういうことだったのか。
彼が安全なところに着いてから、次自分も登り返し、18:00頃Topoutした。
帰りのアプローチでは、すぐに真っ暗になったが、一度通っている道なので、特に問題なく下山。
21:00前にCAMP4に戻り、ノミーたちのサイトに寄ると、黒ひげさん夫妻が来ていた。
この日登ったルートは、このツアーで一番いいルートだった。
アプローチやピッチの長さに体が馴染んできているのを感じる。
またようやく、ソロシステムや、マルチピッチでの行動の手順も洗練されてきた感がある。
この感覚を忘れずにいたい。
Day11 Rest
シャワーやお土産の調達をする。
パスタやトルティーヤなど余った食料をたらふく食べる。
マルチの翌日は体のエレルギーが完全に枯渇しているようで、いくらでも食べれてしまう。
日本で普通に生活していたら考えられなような量を普通に食べる。
Day12 ちょいボルダー&帰路
ヨセミテ最終日。
テントを撤収し、午前中だけCAMP4近くでボルダーをした。
隣のサイトだった宮崎から来たボルダラーYさんと、同じサイトだったややイカれ気味のジョセフおじさんと。
狙いは、「Bachar Cracker」 。
1時間ほどかかった気がするが、なんとか登ることができ、ツアーを締めくくった。
そのあと、ジョセフおじさんが「俺のスラックラインを見ろ!」と言うので、半強制的にスラックラインを見させられて、バスの時間になったのでお別れ。
Thank you YOSEMITE !!!
また来るよ !!!