年末のことの続きです。

Kさんと共に、大堂海岸の最果てエリアで新ルートを登りました。

 

ラインは「迷い道くねくね」よりさらに左で、取り付きのテラスは他から独立しているため、ラペルラインもS.A.M.等とは異なります。

 

1P目、出だしから厳しいフィンガーチップレイバック。結構本気で落ちそうでした。

そこを超えればしばらくは易しいルンゼ状。

ルンゼ状から、右上の風化したハングの下をイヤらしいトラバースで右に抜け、ロープの流れが悪くならない範囲でピッチを切りました。

 

 

 

2P目、2段ハングを露出間のあるムーブで右上気味に抜け、その上のフェースに走る3本クラックを登って真上のテラスまで。

3本クラックのセクションは、クラックのサイズがほどほどに悪く、ルート中の核心かと思われます。

 

3P目は、最初からまっすぐ上に抜けても良かったのですが、弱点をつく形で右に巻いてから直上。

最後はコーナーを抜けて樹林帯に入って終了。

 

パパパイオニア

1P 5.10c 30m

2P 5.10d 25m

3P 5.8 25m

 

 

もう一つ、東のエリア(柿羊羹側)で昨シーズンから目をつけていたプロジェクトを登りました。

数日前、一人で下見に入り、今回はKさんのビレーで初めてリードでトライしました。

下見の時点では、個々のムーブをこなすことも難しく感じたので、時間がかかるものと思っていましたが、持てる力を出し切って、なんとか1トライ目でRPできました。

 

 

グレーディングは一応5.11dとします。

大堂で11dというと、最高レベルのグレードですので、ちょっと挑戦的なグレーディングです。

ぜひ誰かに再登してもらって、意見を聞きたいところです。

 

New Old Line 5.11d 30m

年末のことです。

大堂海岸の開拓者であるKさんとともに、大堂海岸とその周辺で3本の新ルートを登りました。

 

一つ目は、大堂海岸とはちょっと離れた位置にある、おそらく誰も登ったことのないだろう壁。

秋に偵察に訪れていたKさんが見つけ、「ちょっと脆そうだけど、アルパインと思えば行けなくもないか?」ということで行ってみました。

 

取り付きに降りるには、壁に向かって小さな湾の反対面からラペルします。

ラペル中、そして取り付きに降りてから、しばらく壁を眺めました。

ラインは比較的明瞭な一連のコーナーですが、中間部に明らかに風化して脆そうな箇所があり、そこを如何に回避するかが最初のポイントになりそうでした。

そして鎌形のルーフ内はどうなっているのか?プロテクションは取れるのか?ルーフの抜け口付近もボロそうだな…と不安要素は尽きません。

未登のラインなので葛藤があるのは当然。

まあ行けるところまで行って見ようという思い(ヤバくなる前に引き返せるラインを常に意識しながら登ろうという思い)で取り付きました。

 

1P目は技術的には易しかったですが、脆い箇所を回避するのに、ラインどりに少し迷いました。

結果的にまあいい感じのライン取りになったと思います。

 

2P目はトラバースしてコーナーに戻り、表面の風化したコーナークラックからルーフ内部に侵入。

ルーフは想像通りかそれ以上に巨大で、出だし付近から難しく、クライムダウンでは引き返せなくなる可能性が高かったので、このまま進んで良いものか葛藤しましたが、ジリジリ進むことを選択しました。

結果として素晴らしい形状が隠されており、ルートとして完成されていました。

ルーフを抜けてからは、プロテクションが取れるところを探しつつ小レッジでピッチを切りました。

完全な初見で、このようなルートに登れたことを幸せに感じます。

興奮冷めやらぬまま、ふと海を眺めると、2匹のウミガメが並んで泳いでいました。

 

3P目は、ほんの少し残りの岩を登ってから樹林帯へ突入し、しばらく登ったところでピッチを切りました。

 

他人にオススメは出来ませんが、最高のクライミングでした!!

パートナーのKさん、ありがとうございました!!

 

 

「亀の思い出」

1P 45m 5.8

2P 35m 5.10+

3P 35m (10m easy + 25m 樹林帯)

 

Day9  Rest

Washington Column のアプローチ偵察に行く。

取り付きまでは、思ったより近かった。

 

 

South Face, Prow, Astroman には取り付いているパーティーが沢山いる。

特にProwは大渋滞の様相だった。

 

次回ヨセミテに来る時へのステップという意味も込めて、明日はエイド系のルートをやろうと思いたち、ワシントンコラムを見にきたのだが、人の多さを見てやっぱり予定を変更することにする。

  

 

Day10 Northeast Buttress, Higher Cathedral 

日程的に今ツアーの実質最後のマルチになる。

当初の目標ルートの一つであったHigher Cathedral の North East Buttressをやることにした。

 

AM5:00ちょい過ぎ、Camp4出発。

6:30頃からトレイルに入り急登を行く。

暗くてわかりにくいガレ場を登っていると、徐々に夜が明けてきた。

人の気配はない。

ワシントンコラムでなく、こちらを選択して正解だったかもしれない。

 

 

7:30取り付き着。

N.E.B.の取り付きは一番右端の方にある。

 

8:00登攀開始。

下部2Pは傾斜が緩く、結構ガレガレしていて、スッキリしない。

3P目以降はスッキリ感が増してくる。

 

 

4Pと、トラバースピッチの5Pをリンクして登る。

トラバースの途中(ルート上)に巨大な人糞があり、気分が悪かった。

ロープが触らないように、細心の注意を払ったため、必要以上にめんどくさい思いをした。

 

トラバースを終え、一連の大凹角に入る。

6P目は、出だしがフィンガーチックで、20mと短いピッチだが、日本の感覚では普通の1P分の長さ。

 

7Pは、ルートの核心とも言える長いピッチ。

素晴らしいハンドクラックを20m登り、キャメ#5の小ルーフを越え、さらにOWを10m登り、さらにハンド~フィストのハングを越えて、臭い鳥の巣を越えた上のレッジまで。

約50m、超充実の内容。

 

 

 

続く8Pもワイドだった気がする。

9Pのダウントラバースもリンクする。

ダウンクライムの箇所は、ソロシステムの場合どうすればベストなのか、検討の余地がありそうだ。

 

ここで先行パーティーを捉えた。

というか、朝取り付きに立った時点では全く人の気配を感じられず、先行パーティーがいるとは思っていなかったくらいなので、かなり差があったはずなのだが…。

後から考えれば、なんかすごい素人感のある若いにーちゃん達でめっちゃ疲れていたので、1日では抜けられず、途中でビバークして2日目に突入していたのかもしれない。

 

10Pは傾斜が強く、OWやルーフ越えがあり難しかった(トポ上は5.8)。

 

最終11Pは、出だしのOWが結構悪く、そこを抜ければあとは易しかった。

20mほどでTopoutした。

 

さっき抜かした先行パーティーのリード(アントンと名乗っていた)がなにやら話しかけて来るので、11P目のルートのことを聞かれているのだと思い、適当に返事していたら、僕の降りてきたFIXを掴んで登り始めた。

「とても疲れていて、お腹が空いて、云々カンヌン…」言っていたのたのはそういうことだったのか。

 

彼が安全なところに着いてから、次自分も登り返し、18:00頃Topoutした。

 

 

帰りのアプローチでは、すぐに真っ暗になったが、一度通っている道なので、特に問題なく下山。

21:00前にCAMP4に戻り、ノミーたちのサイトに寄ると、黒ひげさん夫妻が来ていた。

 

この日登ったルートは、このツアーで一番いいルートだった。

アプローチやピッチの長さに体が馴染んできているのを感じる。

またようやく、ソロシステムや、マルチピッチでの行動の手順も洗練されてきた感がある。

この感覚を忘れずにいたい。

 

 

Day11 Rest 

シャワーやお土産の調達をする。

パスタやトルティーヤなど余った食料をたらふく食べる。

マルチの翌日は体のエレルギーが完全に枯渇しているようで、いくらでも食べれてしまう。

日本で普通に生活していたら考えられなような量を普通に食べる。

 

 

Day12 ちょいボルダー&帰路

ヨセミテ最終日。

テントを撤収し、午前中だけCAMP4近くでボルダーをした。

隣のサイトだった宮崎から来たボルダラーYさんと、同じサイトだったややイカれ気味のジョセフおじさんと。

狙いは、「Bachar Cracker」 。

 

 

1時間ほどかかった気がするが、なんとか登ることができ、ツアーを締めくくった。

そのあと、ジョセフおじさんが「俺のスラックラインを見ろ!」と言うので、半強制的にスラックラインを見させられて、バスの時間になったのでお別れ。

 

 

Thank you YOSEMITE !!!

また来るよ !!!