昨年から開拓している伊予の100m壁に、2本目のラインを引いた。

昨年登った1本目のラインではグラウンドアップを重視したが、今回のラインは、ラペルダウンによる偵察、掃除に3日間を費やし、1P目についてはムーブのリハーサルまで行った。

 

初登においてグラウンドアップに勝るスタイルはない。

大前提としてそれはあるが、岩質の脆さや、プロテクションの悪さから、今回はこのようなスタイルを選択した。

リハーサルの段階でムーブ的には十分こなせることを確認したが、岩質上、ホールドが欠損する可能性はどうしても払拭できなかった。

また、もし核心で落ちれば、かなりの確率で大怪我になることが予想できた。

 

この手のクライミングには、心の整理と決心、そしてタイミングが重要だと思う。

最初はソロでやるつもりだったが、まだ少し迷いがあった。

そんな中、思いがけず、ねぼすけがパートナーをかって出てくれたことが決め手となって決心がつき、今回のトライに至った。

結果、無事に登ることができ、ホッとしている。

 

パートナーは、今回がマルチピッチデビューのねぼすけ。

 

取り付きから、1P目を見上げる。上部に見える立木がビレーポイント。

 

2P目には、美しいフィンガークラックが待つ。(偵察時撮影)