何度か来ていたのになんで覚えていないのだろうか?
と思ったのは、今年1月、宇和島コンペの翌日ここに来たときだ。
エリアの入り口にあるでっかい三角岩。そのカンテのラインは明らかに「呼んでいる」。
こんなに印象的な岩を、僕は全く覚えていなかった。
理由は簡単で、登る対象として見えていなかったからだ。
今年1月のコンペ翌日、数人でそのラインをトライし、ハッサンが途中のガバからスラブへ抜けるラインを初登した。
カンテを最後まで行くラインはプロジェクトになっていた。


約1年振りにここを訪れて、そのカンテ直上ラインを初登することが出来た。
ガバにかかとをカックンと入れたら終わりと思っていたが、ビビってなかなかその形に入れず、何度かスラブに逃げるトライを繰り返した。
トライするたび、かけた石が地面に当たって砕ける音を聞くくらい岩質が脆いので怖かったが、使うホールドを選んだり、力加減を考えたりしてやった。
先週の一件で、ものすごい刺激を受けたことも、これを登れた要因かもしれない。


岩にバッタ-ushioni
牛鬼(うしおに)

写真は1月のハッサン。(今回は一人だったので写真がないです。)