ウィッシュ@109シネマズ木場
ディズニー100周年記念作。
期待を大きく裏切られたと言わざるを得ない。
人々の願いを集め、その願いを叶えてもらうために集った魔法の王国、ロサスの物語。
まず、この時点でクエスチョンである。
願いを託すだけ、叶えてもらうのは国王に委ねる、という。
願いを叶えたいという、その人の願望の根源が他人に依存するという時点で、それは心からの願いではないのではないか。
そして、元々国王は、願いを叶えるために魔法を学び、努力したはずである。
その国王が悪に染まってしまうキッカケがわからない。
献身的に支えた妻である王妃が欺かれているのも理解ができない。
何より、主人公・アーシャの「願い」がなんだったのかが全く描かれていないのは、大いなる欠点である。
つまり、彼女自身がなぜ国王の悪事を阻止するのかの動機も不明瞭である。
祖父、母の願いを無碍にされたことの怒りが原動力なのかもしれないが、その願いは前述の通り、本人の是が非でも叶えたい切なる願いに思えないのである。
叶えたい願いなら、国王に任せずに自分で努力して然るべきではないか。
結局は、悪の枢軸に団結して敵対して駆逐して、その悪への救いもない。
この時代に結局この考え方なのか、と呆然とした。
ウォルト・ディズニーが100年前に思い描いたエンターテイメントはこんなものではなかったと思う。
猛省をしていただきたい。
100周年記念作としてでなければ、まだ許容のしようもあったかもしれないが。
目標まで、あと90本。