機動戦士ガンダムSEED FREEDOM@ユナイテッドシネマ豊洲
20年待った、ファン待望のシリーズ続編。
製作が発表されてからも、企画の凍結や断念報道など、紆余曲折の末漸く日の目を見た。
続編として、はたまたガンダム作品として、満点の出来栄えであった。
過去のガンダム作品へのオマージュ、SEED・SEED DESTINYの伏線の回収、既存ファンへのサービスなど心くすぐる仕掛けが満載。
個人的には、イザークの乗るデュエルガンダム、ディアッカの乗るバスターガンダムに一番興奮した。
終始、中学二年生のメロドラマ展開ではあるのだが、
「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです」というラクス・クラインの一言は重い。
いい台詞だ。
そりゃ、すぐそばにいるいい女に気付かないオルフェには手に余るよ。
この人、出世頭のアスランを袖にして、キラに走った自己肯定感満載の人だもん。
ただ、ある一つの極端な思想を掲げた団体に対しては、武力行使でしか制圧できないというのは、身につまされる思いが溢れた。
結局は双方力技じゃないか。
なぜ人は理解し合うことができないのか。
すぐに核に頼るのは何故か。
これは、現代世界の寓話でもある気がした。
難点を挙げるとすれば、機動戦士ガンダムSEED、機動戦士ガンダムSEED DESTINYの計100話を見た上で初めて楽しめる作りだったこと。
20年前の作品の続編としては、新規顧客層を置いてけぼりにしてはしやしないか。
目標まで、あと93本。