熱い想いでワインを造るワイナリー・ヴィンヤードの応援団長。余市・仁木・小樽のワイナリーガイドの「ばたやん」こと田畑茂人です。

多くのブログや投稿のなかから「ばたやんブログ」をお読みいただいて、ありがとうございます。


木樽の調査開始! というわけで、ワイナリーで見かける木樽について、いろいろと調べております。

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木樽は、ぶどうからアルコールを生み出す発酵の時から使うこともありますが、若いワインを寝かせる熟成での使用が主だった役割です。

ステンレスタンクで保存しても、瓶に詰めてからも熟成は進みますが、木樽での熟成は意味合いが少し違います。

樽は内側を焦がすのです。中は真っ黒。

ウイスキーの熟成樽は、中を焼くのだと知っていましたが、ワインの樽を焼くと知ったのは最近です。

「焦がし」は樽のメーカーによって言い方の違いがあるようですが、4段階に分かれます。

軽め

普通

普通より強め

強め

材質は「橅(ぶな)」が主に使われますが、木に含まれる成分や、焦がしたことで出てくる香りをワインに含ませるわけです。

強く焦がした樽からは、煎ったコーヒーやスパイスの香りが出ます。
弱く焦がした樽からは、木の香りが付くと言われます。

木は自然素材で、完全に空気と遮断できないので、ゆっくり酸化が進みます。
生まれたばかりのワインは、酸や渋みがこなれていなくて、固い感じです。これを熟成の過程で酸化によって和らげるのです。

ステンレスやガラスでは、こうはいきません。

なんか、まだまだ樽の話題はあるようですが、私が理解したのはここまで。

また、機会を改めて、調査報告します。

次回は、樽のメーカーであるフランソワ・フレールについてのお勉強です。