高校生のための社説集Vol.97(2012/11/12~11/18) | 京都の講師の雑記録

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京都の塾で、現代文・古文・漢文・世界史などを教えている講師の雑記録です
京都ネタから、国語指導関係、世界史雑学まで、さまざまな記事を書いていきます

今週の『高校生のための社説集』です。
『高校生のための社説集』専用ページは
にあります。


1.12月16日衆院選 政治をリセットせよ/2012年11月15日 沖縄タイムス
▲他紙が「論点を明確にせよ」など無味無臭なものが多い中、どうして首相は解散を急いだのか、という観点がユニークだったので、採用しました。

2.除染特別手当 不払い許さぬ仕組みを/2012年11月18日 朝日新聞
▲いくら東京で、脱原発や福島廃炉を議論しても、現場で働く人がいてこそです。あの過酷な環境で働く人々のことをあまりに軽視していないでしょうか。

3.週刊朝日問題 報道の自覚に欠けた/2012年11月14日 朝日新聞
▲今回の扱いはあまりに軽率で、政治家の橋下氏はともかく(氏曰く、政治家は選挙があるから他人の中傷すら容認されるらしいですから)、同様の境遇の人すべてに対する偏見・差別である点が問題でしょう。ただ、政策が公平なものか、身内を利するのが目的なのかを見張ることも必要ですから、ある程度は家族のことを知っておく必要もあるでしょう。

4.ストーカー殺人 法改正は当然だが運用も問題/2012年11月12日 愛媛新聞
神奈川新聞は不祥事の常連・神奈川県警に慣れてしまっているのか、県紙として県警との関係に遠慮したのか、「猛省を促したい」と書いているものの、いまいち深刻さが伝わらないので、舌鋒鋭く、明快な愛媛新聞を採りました。

5.[400字] 新出生前診断 社会の理解と支援深め慎重に/2012年11月18日 愛媛新聞
▲きわめて重要な問題なのですが、今週は衆院解散や中国新指導部などの大事件が並んだためか、取り上げる新聞はわずかでした。愛媛は、「障害は、不便ではあるが決して不幸ではない」と原則も明確で、多くの人に読んでもらいたい内容です。

6.政治と核廃絶 被爆国の原点 見つめよ/2012/11/13 中国新聞
▲こういう所に橋下氏の軽薄さを感じます。「無理」だと思っていたことがあっという間に現実になるのが国際社会のダイナミズムです。誰が、ソ連の崩壊や、黒人の米国大統領を予想したでしょう。核の傘に守られていても、核廃絶を唱えられる。それを、日本にしか出来ない特権的立場と考えることはできないのでしょうか。

7.日朝局長級協議 成果焦り相手の術策に陥るな/2012年11月13日 愛媛新聞
▲他紙が平凡無難なことを書く中で、交渉をめぐる政治的環境など、いろいろ踏み込んだことが書かれていて良いです。

8.動物保護強化 飼育放棄の抑止力に/2012年11月12日 高知新聞
▲殺処分低減に向けては、工夫をしている自治体もあるようですから、その言及があってもよかったと思います。

9.瀬戸内の将来像 恵みを育む「豊かな海」へ/2012/11/14 神戸新聞
▲富栄養化防止の反動で貧栄養化気味になり、また別の問題が生じてきています。環境のデリケートさが、瀬戸内海という閉鎖海域で分かりやすいという例です。

10.歯と口腔健康条例 県民運動で健康長寿を/2012/11/18 秋田魁新報
▲超高齢社会にむけた取り組みは積極的に取り上げたいと思います。1989年に愛知県で始まった8020運動は有名ですね。

11.ガザ地区侵攻 即時停戦を最優先せよ/2012年11月18日 琉球新報
▲世界有数の人口密集地域を爆撃し、多くの無辜が犠牲になるという、本当におぞましい出来事です。記事にもあるように、こうした憎悪の再生産が、対イスラエル報復の原動力です。

12.ブラック企業対策 社会から締め出す強い姿勢を/2012年11月16日 愛媛新聞
▲こういうことがあるから、「働いたら負け」というような一部の風潮が助長されますし、「使い捨て」的に働かせることは、日本の国力を減退させる悪質な行為です。

13.[400字] 公債法案合意 財政運営のたがが緩む/2012年11月14日 信濃毎日新聞
▲何のために財政法が赤字国債を禁止しているのかを考えれば、記事の主張は至極もっともです。今回の特例公債法騒動を理由に、「3年間自動承認」の措置を容認するような雰囲気があるのは納得できません。

14.米国大統領選にみる宗教的「常識」の変化/2012年11月17日 中外日報
▲世界の動きはどうしても表面だけを追いがちですが、こうした背景に言及した記事は貴重だと思います。

15.習近平政権 長老支配に戻った中国/2012年11月16日 毎日新聞
▲他紙以上に踏み込んで、中国政治の件直争いの面から切り込みました。せっかくまとまった字数が使える社説ですから、こうした内容のある記事を望みたいと思います。