「占有回収の訴え」 | ハードボイルド民法

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虚構織り混ぜたハードボイルド小説風日記(イラスト付き)と一言法学講座をいたします。

イラスト民法劇場第287回
冴子の百物語(22)

「出席番号46番」
放課後の教室で

時折感じる人の気配

目を凝らして見てみると

出席番号46番の生徒を見ることが出来ることがある

出席番号46

冴子のクラスの生徒は

45人しかいない・・・。

<一言民法講義>
「占有回収の訴え」
占有権は、自己のためにする意思をもって物を所持することによって取得できます。

この占有権を持つ者(占有者)は、自己占有物が他人によって奪われた場合、侵奪者に対して、奪った物の返還を求めることができます

これを占有回収の訴えといいます。

この占有回収の訴えは窃盗者にも認められます。

例えば、B所有の甲絵画を盗んだAは甲絵画に対して占有権を取得しますが、所有者Bが窃盗者Aから甲絵画を奪いとった場合、窃盗者Aは所有者Bに対して占有権侵害を理由に甲絵画の返還を求めることができるのです。

民法200条1項「占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の返還及び損害の賠償を請求することができる。」