
タイで最も権威ある大学のひとつ、首都バンコックのチュラロンコン大学当局は、伝統的に行われてきた卒業生への別れの挨拶として、学生達が芸術学部前に置いた巨大壁画に関し「深い遺憾の念」を表した。
その壁画には、スーパーマンやバットマン、アイアンマン、キャプテンアメリカといったアメコミのヒーローの他に、ヒトラーも描かれていた。
あらゆることから判断して、学生のそうした行為に世論が激しい怒りを示したのは、絵そのものより、それに対する卒業生の反応だったようだ。
一部の卒業生は、ヒトラーのように手を挙げたスタイルで、その絵の前で写真を撮ったりした。
特にある女子卒業生の「敬礼」写真は、反ユダヤ活動を監視する米国の人権団体のホームページに掲載された。
大学指導部は、壁画の作者らは「その意味をよく理解していなかった」として口頭での戒告処分とし「今後このような事がくりかえされないようにする」と約束した。
タイの教育システムでは、王家の長い系譜を含め国の歴史は詳しく教えるものの、世界史には表面的に触れられるだけで、ホロコーストにも少し触れられるか、全く言及されないと指摘している。
2013/07/16
[wiesenthal.com]