
東京・練馬区で28日、小学1年生の男子児童3人が男に刃物で切りつけられ、大けがなどをした事件で、警視庁は29日朝、男を殺人未遂の疑いで再逮捕した。
男は、事件の20分ほど前から、現場近くで待ち伏せをしていた可能性があるとみられている。
男に立ち向かった誘導員の廣戸 勇さん(71)は「ナイフを持って、縦横無尽に辺り構わずですよ」と、事件当時の状況を生々しく話した。
小学校の正門前で、下校途中の小学1年生の男子児童3人の首や腕などを刃物で切りつけてけがをさせ、殺人未遂の疑いで再逮捕されたのは、現場近くに住む無職の47歳の男。
学校の防犯カメラには、事件の20分ほど前に、校門を通り過ぎる車が確認されていて、男は、カメラに見えないところで待っていた可能性があるとみられている。
男は、「黙秘します」と供述し、黙秘の理由を聞かれると、意味不明な供述をしているという。
警視庁は、男に刑事責任を問えるか、慎重に調べている。
この男は、事件の1週間前、自宅で奇声を発して警察に注意をされている。
47歳の男に似ている男が、5月、「口の曲がったやつに子どもが殺される」と叫びながら、小学校の敷地内を徘徊。
事件の4日前には、別の学校の近くで、「笑ってるんじゃねえよ」と言いながら、登校を見守る男性を殴っていたことが新たにわかった。
29日午後1時半ごろ、警視庁の捜査員が、容疑者の男の自宅に家宅捜索に入った。
男について、近所の人は「高校生か大学生か、すれ違いに肩が当たって、行こうとしたら、男の人が呼び止めて口論に。バッグ振り回していたので印象的だった」と話した。
この男を追い払い、最悪の事態を食い止めたのは、歩道で登下校を見守る誘導員の男性の機転だった。
廣戸 勇さんは、1メートルほどの旗を使って、男を追い払ったという。
廣戸 勇さんは「ちょっと怖かったですけれど。ひるんでいたのでは子どもがやられちゃうから、わたしは1メートルの棒を持っていたので、向かっていった。(ナイフは1本?)1本だけ。ナイフを持って、縦横無尽に辺り構わずですよ」と話した。
廣戸 勇さんがひるまず交通安全の旗を振り回すと、男は逃げていったという。
東京・練馬区では、シルバー人材センターに委託し、児童の登下校時の安全確保にあたる学童誘導員を各小学校に2~3人配置する対策を取っていて、この男性もその1人だった。
廣戸 勇さんは「けが人を3人出したということは、残念ですけどね。子どもに対して、守れなかったからね。その気持ちだけはちょっと悔しいですね。子どもたちが後々、そういう恐怖心が残らなく育ってくれればいいんですけれども」と話した。
一方、事件から一夜明け、授業が行われた神奈川・横浜市の小学校では、児童の親から不安の声が聞かれた。
保護者は、「怖いですよね。なるべく1人では歩かせないように話している」、「授業中の施錠などの安全対策はいいですけれど、下校時間は1人なので気になる」と話した。
この学校では、小学校に入学すると、防犯ブザーを渡して対策をしているという。
保護者は「防犯ブザーはつけているが、防犯ブザーだけでは安心とは言えない」と話した。
どうしたら子どもの安全を守れるのか、立正大学の小宮信夫教授は、「海外では、ウオーキングバス、歩くバスという、楽しみながら親が付き添う。こういうやり方も、1つのいい方法。子どもが自分自身の力で、子どもだけの力で自分の身を守らなければならない。例えば、かくれんぼしやすい場所であるとか、入りやすくて逃げにくいですよね。子どもの年齢に応じた形で教えていけば、うまくいく。景色を解読するという意識さえ持たせれば、だんだん犯人の好きな景色がわかってくる」と話した。
2013/06/29
[FNN]

