
フランスの西部のボルドー地区で14日夜、中国人留学生6人が暴徒に襲撃された。
事件発生を受け、中国人の間で留学先などとして「フランスは避けた方がよい」といった声が出ている。
中国人留学生は3月からフランス西部、ジロンド県内のワイン・スクールで学んでいた。
ジロンド県はワイン産地として有名だ。
県庁所在地はボルドー市で、ジロンド県内で生産されるワインは「ボルドーワイン」と称することが認められている。
警察官が14日夜、中国人が住む家の近くで酒を飲んで騒いでいた男3人を注意した。
3人は「中国人留学生が警察に通報した」と思い、警察官が去った後に、中国人留学を襲ったという。
男3人は中国人留学生に差別的な暴言も叫んだ。
中国人の女子留学生は、男が投げた酒瓶で頭に負傷して、病院に運ばれた。
フランスのヴァルス内務相は同事件について「極めて深刻な排他的行為。司法は必ず、容疑者の責任を追及する」と述べた。
英BBCは、中国のインターネットユーザーの同事件に対する「憤激」を伝えると同時に、「ボルドー地区の住民は、中国人による買い付けに、不満を持っている」と紹介。
頭を負傷した中国人女性は、市長経験者の娘だったと指摘し、高官の子の留学を役人の腐敗問題と絡めて紹介した。
フランスでは、中国人に対する強盗事件も増えている。
3月にはパリで、空港から出たばかりの中国人観光団23人が強盗に襲われた。
中国人留学生襲撃事件が発生してから、「フランスは危険な国になりつつある」と考える中国人が多くなった。
中国人の間で「国外に出るなら、できるかぎりフランスを避けた方がよい。もっとよい国を選ぶべきだ」との声が出ている。
2013/06/17
[仏紙:ル・モンド]