
米有力シンクタンク、ランド研究所は、米国防総省の委託による調査報告書で、中国人民解放軍のマラッカ海峡での動きを警戒するために米海軍が将来、インドのアンダマン諸島で無人機部隊の駐留を図るだろうとの分析を発表した。
インド洋では最近、中国の潜水艦の動きが活発化している上、カシミール地方でも中国軍がインド支配地域に侵入するなどインドへの威圧行為を強めており、報告書はインド・メディアや専門家の注目を集めている。
報告書は、「米国は大規模な偶発的衝突の備えとして特にイラン、北朝鮮、中国という3つの潜在的敵国に対する抑止と、抑止が失敗した場合に大規模な軍事作戦が行えるよう部隊を海外に配置している」とし、「3カ国への軍事作戦を行うため、さらに多くの部隊を展開することになるだろう」と予測している。
とりわけ「中国の冒険主義」を抑止する必要性を指摘し、「マラッカ海峡での監視活動を強化するため、米海軍は、アンダマン諸島ポートブレア(印軍のインド洋の拠点)に広範囲で海洋監視を行う無人機部隊を駐留させる努力をすることになるだろう」とインドとの安全保障での協力強化の必要性を指摘した。
報告書について、インド誌インディア・トゥデーが豪州系シンクタンク、ロウイー国際政策研究所のジェームズ・ブラウン軍事研究員の分析を紹介している。
ブラウン氏は「米国が海洋監視の資産をインド領を起点とした軍事作戦で使うことができるかもしれないとの考えを見たのは初めて」と驚きを表明した。
さらに「中国のインドへの侵犯行為が起きる中、インドが米国にアンダマン諸島での海洋監視機の運用を認める可能性は想像できないことではない」とした。
2013/06/01
[ニューデリー・ロイター]