
第二次世界大戦中、ロシア国内で最も人気があった曲は、なんと言っても「カチューシャ」だろう。
ロシア極東沿海地方ウラジオストクの人々は、この作品の歴史を研究し、この歌が誰に捧げられたものだったかをついに明らかにした。
そして、この伝説的な名曲の記念碑を花崗岩で作り、後世に伝える事を決めた。
「カチューシャ」を作曲したのはマトヴェイ・ブランテル、作詞はミハイル・イサコフスキイだ。
この曲が初めて演奏されたのは1938年だが、現在に至るまで、ロシアばかりでなく外国でも広く知られ愛されている。
「カチューシャ」というのは、ロシア女性の名前エカテリーナの愛称形だ。
沿海地方の郷土史研究家らは、歌のヒロインのモデルとなったのは、ウラジオストクの女性エカテリーナ・アレクセーエワだと突き止めた。
彼女は1930年代に、レニングラード音楽院を卒業し、国境警備隊の将校と結婚、国境での慣れない辛い生活、愛する人を待ち続ける日々が、彼女のその後の生活となった。
国境での戦いも経験した。
「カチューシャ」という歌は、自分が愛する人を待つ女性すべてに捧げられた歌であり、それは、女性の愛と献身、愛国的精神の象徴と言ってよい。
ウラジオストクの人々は、「カチューシャ」の記念碑を建立する事に決め、長い間、インターネット上で意見を出し合い討議した。
その結果、記念碑建立の発起人達により、ベストプロジェクトを選ぶコンクールが催された。
この戦時の伝説的名曲を後世に伝える像を誰が作るかを決めるコンクールには、ロシア各地の彫刻家が多数参加し、候補作品はインターネット上に公開された。
希望する人は誰でも、自分の気に入った「カチューシャ」の記念碑に1票を投じることができた。
そうしてコンクールの最終選考に残った8つの作品は、ウラジオストク美術館で10日間一般公開され、市民はその中から、これはと思うものを選んだ。
コンクールの結果は、まだ決まっていないが、美しい花崗岩で作られる記念碑が建つ場所はすでに決まっている。
「カチューシャ」像は、ウラジオストク中心部の広場を飾る事になる。
「カチューシャ」は、その面差しをアムール湾に向ける事になるだろう。
この像は、ロシア極東の中心都市ウラジオストクの新しいシンボルに なるに違いない。
[VOR]
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