欧州に無関心ではいられない韓国と日本 | already read‐news。ο

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久遠寺さん-image0032.jpg
北東アジアは協力の信用強化、安全の拡大を要している。
韓国のパク・クネ大統領は米国訪問でこの考えを表し、オバマ大統領と米国議会に対し、4年前に日本の当時の鳩山首相が推し進めたイニシアチブに呼応するよう努力した。
パク大統領は米国訪問前に韓国のマスコミに表した声明で、自らの発案である北東アジアに平和を強化する「ソウル・プロセス」について米国で説明を行うと語っていた。
これが1970年代、欧州の緊張緩和の端緒を開くことになった「ヘルシンキ・プロセス(ヘルシンキ宣言)」に類似したものであることは火を見るよりも明らかだ。

パク大統領の主要な考えは、米国とアジア諸国が様々な分野で協力の強化を開始すべきというものだ。
パク大統領は訪問前に行なった声明で、「この措置はいわゆるアジアのパラドックスを解決するためのものだ。
この地域では韓国、中国、日本、ロシアの間で経済的な相互関係が拡大する背景ができているにもかかわらず、政治分野、安全保障分野で不信と緊張が拡大している」と述べている。

この発案に米国はどう反応しただろうか。
現時点ではそれは分からない。
マスコミの報道では、パク大統領の米国訪問で表された米韓首脳の声明には両国が二カ国間の防衛協力の強化を図り、朝鮮民主主義人民共和国からのいかなる煽動行為をも阻止する構えは列挙されたが、「ソウル・プロセス」については全くといっていいほど言及されていない。

このことから、パク大統領の発案は、当時の鳩山由紀夫首相の提案した東アジア共同体構想のたどった道と同じ運命をたどるのではないかという感触はぬぐえない。
2009年、鳩山首相はこの地域の対立と競争のエポックに終止符を打つべく、欧州連合にある種似たものを創設しようという構想を打ち出した。
鳩山氏はなぜこうした構想を推し進めるにいたったか、その憂慮となる主たる原因について隠そうとはしなかった。
鳩山氏は米中の競争がエスカレートすることを危惧すると同時に、米中が同盟を組み、それに日本が同等の地位を占めることができないことを憂慮したのだ。
鳩山氏の構想は当時、公式的なかたちではなかったが、中国にも支持された。

東アジア共同体構想では米国が同地域で首位を維持しつづけることが前もって見越されておらず、すべての国に平等な権利と可能性が保障されている点が中国に感銘を与えたのだった。
たしかに多くの専門家からは東アジアでEUの経験を応用することの困難さは指摘されたが、この発案をふいにしたのは専門家らではなく、構想に自分がリーダーとなることが約束されていない点がまさに気にそぐわなかった米国だった。

そして専門家らは今度は、「ヘルシンキ・プロセス」とは異なり、東アジア諸国の矛盾があまりにも先鋭化したために 「ソウル・プロセス」の現実化は非常に困難となるだろうとの見方を示している。
パク大統領の発案に米国自身が感銘を受けていないだろうことも疑う余地はない。
それは鳩山氏の構想のときと全く同じ理由で、この地域を牛耳る権利が米国に与えられていないからだ。

だが、最初は日本の首相によって、その後韓国大統領によって示された東アジアに欧州と同じ平和共存の成功例を実現しようという希求は非常に特徴的だといえる。
これは同地域のリーダーらのなかに地域の平和、安定、そしてこれに続く繁栄は軍事同盟を強化することでは得られないという状況への理解が進んだことを物語っている。
欧州の例でもわかるように、こうしたことは経済レベルやイデオロギー、政治体制が異なろうと、対立する陣営に属すことなく諸国が共に尽力せねば勝ち取ることができない。


8.05.2013,
[The Voice of Russia]