欧州警察機関(ユーロポール)は25日、2012年の欧州連合(EU)域内で実行及び計画されたテロ攻撃の件数が、前年比26%増加したとの年次報告書を発表した。
同報告書によると、EU加盟国内でのテロ攻撃(実行および未遂)の件数は、2011年の174件から、昨年は219件に増えた。
ユーロポールは「テロ攻撃」の定義について、実行されれば国家や国際機関に深刻な打撃を与える恐れがあり、市民に恐怖を抱かせ、政府に行動を起こさせ、政治・経済・社会を動揺させることを狙った意図的な行為としている。
報告書は「欧州ではテロによる脅威は依然強い。組織的グループからEUを拠点とする小規模グループ、単独テロリストにまで広がり続けている」と指摘した。
2011年はこうした攻撃によるEU域内での死者は2人だったが、2012年は仏南西部トゥールーズでの銃乱射事件や、ブルガリアの空港爆発事件などで計17人が犠牲となった。
過去に欧州で起きていた同様の攻撃は、フランスやスペインの分離独立派によるものが多かったが、報告書によると、最近は宗教の影響を受けた単独犯による脅威が強まっている。
昨年3月のトゥールーズでの事件では、アルジェリア系フランス人のモハメド・メラ容疑者(当時23)が兵士3人、ユダヤ人学校の教師1人と子ども3人を殺害し、その後警察に射殺された。
2013年04月26日(金)18時02分
[パリ 25日 ロイター]