安倍内閣の入念な演出をどう見るべきか。
麻生太郎副総理兼財務大臣は21日、靖国神社を参拝した。
麻生氏の参拝は小泉純一郎氏が首相の座を離れてからももっとも深刻な官僚による参拝行為となる。
安倍首相は自分で参拝することはできないが、お供物を用意し、総理を歴任した副総理を参拝に行かせた。
ここから、日本が東アジアの隣国との関係のトラブルメーカーで挑発者であることがはっきりわかる。
今回、日本はまた各方面が歴史問題を巡ってなんとか維持しているバランスを崩すという行動に出た。
安倍首相は自分で参拝せずに中国と韓国に影響を及ぼそうとしている。
客観的に言って、日本人の靖国神社問題に対する態度を変える能力は中国になく、抗議しようが、真っ向から反撃しようが、日本の状況はそれほど変わらない。
しかし、中国は安倍内閣のここ数日の行動を「深刻」と見なし、日本に厳正な交渉を申し入れ、ある程度の反撃措置をとるべきである。
日本側に中国が靖国神社問題で譲らないという断固たる姿勢を示すと同時に、いかなる挑発に対しても反撃するという安定した決意を示すためだ。
中国は日本との友好関係の発展を望んでいるが、ここ数年の状況を見ると、平等で互いに尊重し合う原則のもとで友好関係を実現することはもう不可能である。
2013.04.23,
[中国時事]
中国市民
「我々が地震で最も苦しんでいるその隙に、靖国神社を参拝した」
「我々が援助を受け入れたら、靖国参拝を認めたことになる」
また、フア・チュンイン報道官は北京で開かれたブリーフィングで
「日本の指導者らがどのような立場で、またどのような形で参拝したのかは問題ではない。これは本質的に、日本による侵略の歴史を否定する試みだ。」と語った。
安倍首相の善意を信じず、援助拒絶。
中国政府は1972年に実現した日本との国交正常化に際して、
「戦争を発動したのは一部の軍国主義者。日本人民はわが中国人民と同様に戦争の被害者だ」
との論理を用いた。
中国としては緊張していた中ソ関係の問題などもあり、日米など西側諸国との関係改善を強く望んでいた。
日本に対して、たとえば「国家賠償」を求めた場合には日本が国交正常化に応じられないことはよく分かっており、戦争責任問題で、日本を
「不必要に追い詰めない」との政治的判断で、
「すべての責任は軍国主義者にあり」との主張思考。
中国側の“論理”では、軍国主義者の中心的人物は、いわゆるA級戦犯であり、日本政府の責任者がA級戦犯が祀られている靖国神社を参拝すれば、
「戦争の責任は軍国主義者にある。現在の日本政府に軍国主義の考えはない」
との説明が崩れてしまう。
そのため、政府首脳の靖国参拝に対しては強く批判せざるをえないことになる。
中国側からはこれまでに、日本の首相、外相、官房長官の靖国参拝だけは絶対に認められないとの声が出たことがある。
また、一般人が戦死した肉親への感情から靖国神社に参拝することは
「政治的に批判する立場にない」
との考え方だ。
日本では
「死者にむち打たない」
との考え方が一般的で、故人に対する批判、特に人格的な批判は控えることが「美徳」との考え方がある。
中国人には、この考え方は理解し難く、故人についても「善人・悪人」と二分して、
「善人」を賞賛し、「悪人」と指す人物を強く批判する傾向が強い。
そのため、日本の政府要人が靖国神社を参拝すると
「歴史上の大悪人である軍国主義者を崇拝・賞賛している。再び侵略戦争を起こしたいというのが日本の本音だ」
と受け止められる。
靖国神社問題が大きくなる背景には、日本人の自然な宗教観が、中国人に「伝わっていない」という点ある。
2013.04.23,
[新華社(AFP)]