飛鳥井 千砂著 はるがいったら | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

昨日に輪を掛けて全国的に暑いようですね。熱中症に気をつけねばなりません。

 監査の準備も一応一段落し、明日は提出。
 これから2週間少々が経理によるチェックが入ります。私にとっちゃぁこの期間は生殺し状態!いつ内線が鳴り経理に「これ間違ってる」と言われるかと思うとビクビクします。

 近頃平日に本屋さんが開ている時間に帰宅することが難しいのですが、昨日は閉店5分前に駆け込み小説を購入してきました☆


ナツイチにも選ばれているこの本。表紙がラノベちっくだけど可愛くて、タイトルがなんとなく魅力的だったのでこの本も合わせて購入☆
近頃のナツイチ期間で欲しい本ってなかなかなくて、ナツイチストラップ欲しいのに全然揃わない!!今年は初です。

飛鳥井千砂 はるがいったら 飛鳥井千砂著 (集英社文庫) 『はるがいったら』
 あらすじ:両親が離婚し、離れて暮らす姉弟。完璧主義の姉・園は、仕事もプライベートも自己管理を徹底しているが、婚約者のいる幼なじみと不毛な恋愛を続けている。体が弱く冷めた性格の弟・行は、寝たきりの愛犬・ハルの介護をしながら高校に通い、進路に悩む。行が入院し、ハルの介護を交代した園。そんな二人に転機が訪れ―。瑞々しい感性が絶賛された、第18回小説すばる新人賞受賞作。



 ハジメマシテの作家さん。どんな話しかな~と思ったら表紙から想像した通り、ラノベっぽい文章です。それから、新人賞受賞作ということもあって、人物描写が書き切れていないというか登場人物の設定が割と個性的な設定なハズなのにイマイチぼんやりした印象しか持てなかったです。

 長年飼ってきたワンコの介護の様子はリアルだったのでそこは良かったかな。体が弱くて物事に熱くなれない正確の弟 行(ゆき)が愛犬ハルの介護をしていたが、行の入院を機に何事も完璧主義の姉・園がハルの介護をバトンタッチする。

 園は完璧主義者だけど、サラリと「私にも最後くらいハルの面倒みさせて」と部屋中にトイレシートを敷き詰めて介護するのは意外だった。だって汚れたり生活のリズムは思いっきり崩れるのに。。園のそういう面があるからこそ弟・行との姉弟関係も巧くいくのかな~と・・・

行は進路、園は婚約者のいる幼なじみとの不毛な恋に悩む。

 こういうもんか、と思って読むとそれはそれで読みやすくスラスラと読めるけど、過程が薄っぺらなのが物足りなかったかな。

ラストは前向きな形で終わっているので◎

園はコーディネイトにも気を抜かなくて、コーディネートをちょっとマネしたいと思ってしまった。


これからどんどんたくさん小説を書いてもらって、素晴らしい作家さんの仲間入りをしてくれるように頑張ってもらいたいです♪