誉田哲也著 武士道シックスティーン | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

大きな拍手を浴びながら、互いに構え、剣先を向け合う。
この場所で再びめぐり合い、この相手と戦う、喜び。
最高の舞台で迎えた最高の相手。
この時代に生きる、二人といない好敵手。
さあ、始めよう。
わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を-。

誉田哲也 武士道シックスティーン 誉田哲也著 (春秋文藝) 『武士道シックスティーン』
 内容:「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った―。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。


 昨日、通勤の行きを勉強にあてて帰りの電車の中を読書にあてました!!
なんだか、帰宅途中に幸せな気分になっちゃいました♪

しゃおさんのご指摘で気づいたマヌケ者の私。一昨日ブログに更新した『武士道セブンティーン』 はこの本の続編でして、先に2巻目を読んでしまっていました↓↓

でもですね!二巻から読んでしまっていたからこその、香織と早苗の初めての出会いとかの様子が「あぁ~こうやってぶつかり合いながら17歳になったのね」となんていうのか・・・母親的感覚(笑)で二人を見守りながら読みました。

 まず、香織にあの優しいお兄さんがいて良かったな、と思ったし、早苗が真の強い優しい心を持った子で良かったー。
香織ったら・・・二巻でもかなり強烈なキャラクターですけど一巻目じゃまるで時代を間違えてるんじゃなかろうか、ってくらいの強烈な個性の持ち主でしたよ!!
でも早苗や部活の仲間、家族、師匠、竹刀屋の店主とぶつかったり諭されたりして精神的変化が見られます。

うーん。表現が難しいなぁ

猪が直進しか出来なかったのが「あ、左にも右にもスピード落とせば曲がれるじゃん」って気づいた感じか?
あ~ダメだ。香織の成長をどうやって例えたらいいのか分からん!!!

 香織とお父さんの関係にも変化が現れます。それに大きく貢献したのが香織兄だ!二巻でも香織がグルグル悩んでいるところへ優しく光を照らしてあげる感じのあの暖かい雰囲気がすごく素敵だなぁと思います。

-なに。兄ちゃんは私が遠くに行ったら寂しいってわけ?
-そりゃ寂しいよ。たった一人の妹だからね

って(記憶があやふやだがたしかこんな感じの)会話が香織とお兄ちゃんの間で交わされるんですが、ちょびっと泣きそうになりました。それから香織が小さいときの兄ちゃんとのエピソードとかね。もうなんか切なかったですよ。

香織と早苗の心がガッチリ繋がった決勝の試合。
胸が熱くなりました!!

しゃおさん から教えて頂いたのですが、『武士道エイティーン』が近々出るらしい♪

「チョー●●」って表現は相変わらずだけどもう気にならなくなってきた!3巻出たら速攻で購入すること間違いなしだ☆☆

大きな拍手を浴びながら、互いに構え、剣先を向け合う。
この場所で再びめぐり合い、その相手と戦う、喜び。
最高の舞台で迎えた最高の相手。
この時代に生きる、二人といない好敵手。
さあ、始めよう。
わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を-。
これが新しい武士道の時代(研究中)の、幕開けになる-。


 (研究中)ってところがなんとも私的に好感度アップでした(^皿^)