栗本 薫著 絃の聖域 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

日曜日に1つ試験が終わりまして、その日は特別に勉強から解放されてみよう!と思って一番読みたかった作品を読みました☆

絃の聖域(上)/栗本薫著

絃の聖域(下)/栗本薫著
栗本 薫著 (角川文庫) 『絃の聖域(上)(下)』
 内容:上巻)人間国宝、長唄の安東流家元の邸内で女弟子が殺された。左手には三味線の撥が握られていた―。犯人は内部の者としか考えられなかった。二代にわたって妾を邸内に住まわせているこの家では、夫婦・親子の間で嫉妬や憎悪が渦巻き、誰かが誰かを殺す動機には事欠かないほどだった。しかしなぜ女弟子が?警察が謎の糸口もつかめないまま、やがて第二の殺人が…。名探偵・伊集院大介が初登場する、本格推理の名作。

下巻)第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか?しかし捜査には進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕引きの日でもあった…。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第二回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。

 今このタイトルを思い出すだけでかなり涙腺が危ないです。
近藤史恵さんの<歌舞伎シリーズ> でも思いましたが、何故芸の道を究める人は芸の為にこんなにも残酷になれるのでしょうかね・・・
なんだか壮絶で美しく残酷な物語でした。

私も三味線は一応弾けるのです。祖母が名取りでしたから、スパルタで叩き込まれました(^^;)
曲名には耳覚えのあるものもあって「あぁ、この曲は知ってるぞ!!」と思うとちょっと嬉しくなったりして(^^)

 伊集院大介が活躍する第1弾なんですよねコレ。完全にハマッてしまってシリーズを読破したい気持ちをグッと抑えて通勤時間は勉強しています(笑)大きい試験まであと5ヶ月切っちゃったからなぁ~。完全に勉強の範囲が終わらない気がするけども。。まぁやれるところまでは頑張ります!!試験終わったら好きなだけ読書をするって決めていますから、楽しみはその時まで取っておこう。

私は途中で犯人が分かってしまったけど、分かったなりに「あぁ~。もうやめてーー!切ない!!」とか思って何度本を閉じたことか。。
あと智、イイヤツだな。アンタはこれからきっともっと幸せな人生をおくれることを願うよ(涙)
由起夫、、もう~~君の事をおもうと胸が痛いよ!!

 どうやってこの物語の感想を書こうかと思ったけど、この作品は評判が良いことで有名だし私は「とにかく、読んでくださいな!!」としか言えません!

 あぁ~。どうしよう。11月まで我慢できなさそう。。でもなぁ~。民法まだ手もつけてないんだよなぁ・・・(永遠のループ)