恩田 陸著 (実業之日本社 ) 『いのちのパレード』
内容:人気作家恩田陸が今なお影響を受け続ける名シリーズ“異色作家短篇集”へのオマージュ。イマジネーション豊かで摩訶不思議な作品集。 |
恩田さんの本で初めての大苦戦でした。”イマジネーション豊かで摩訶不思議な作品集”とありますが、本当に摩訶不思議っていうか私には意味不明な物語の数々でした(涙)
最後まで物語にのめり込めなかったのが残念だったなぁ。。
あ!一個あった!「あなたの善良なる教え子より」という短編は、向けて死刑が間近に迫った教え子が先生に向けて書いた手紙形式で物語が展開していくのですが、丁寧な言葉使いが余計にゾッとしました。先生の教え通り忠実に悪に立ち向かった教え子。先生を尊敬して止まない気持ちが手紙から溢れているのに何かが違う。
人を導く難しさを感じました。
とにかく恩田さんは本当に頭の中の引き出しが多い人だなぁ。これまでとは全く違った毛色の作品に仕上がっているので、普段の恩田さんの作品を期待して読むと私の様に戸惑って右往左往しているウチに読み終わってしまうことになると思います。
そういえば!恩田陸さんの『ネクロポリス』 が朝日新聞社から上下巻で文庫化されました☆ず~っと待っていたので今日は地元の本屋で買おうと思います♪