ねむりねずみ | バステトの本ブログ

バステトの本ブログ

本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

ねむりねずみ

近藤 史恵著 (東京創元社文庫) 『ねむりねずみ』


 内容:しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。二か月前、上演中に花形役者の婚約者が謎の死を遂げた。人目を避けることは至難であったにも拘らず、目撃証言すら満足に得られない。事件の焦点が梨園の住人に絞られるにつれ、歌舞伎界の光と闇を知りながら、客観視できない小菊は激情に身を焼かれる。名探偵今泉文吾が導く真相は?梨園を舞台に展開する三幕の悲劇。歌舞伎ミステリ。



 毎日のように更新してきたはずなのに最近サボり気味のブログです。でも毎日本は読んでます。というより忙しくなるにつれて読書量も増えてくる(^^;)

 これはきっと・・・得意の現実逃避ですね(爆)
読み返しした本も含めれば平均で2,5冊は読んでいるし・・・

 昨日、この一年で購入した本はの冊数を数えてみました。(暇だな)
 え~っと・・・150冊目を数えたあたりで怖くなってきたので中断しました。(笑)まだ今年は1ヶ月あるのにどうしましょうねぇ(他人事だなぁ・・)

 え~っと、前置きが長くなりましたが、今泉シリーズ(言い方合ってるのかな?)の第一作目『ねむりねずみ』
 歌舞伎の知識がなくても楽しく読めてしまうこのシリーズ!読み終わった後には不思議と歌舞伎を知った気になれますよ(^皿^)

 歌舞伎を初めて観に行く方はこの作品を読んでから行くと役者さんの舞台に対する姿勢、しきたりなどが分か

って楽しさ二倍になると思います♪

 物語は深見屋の屋号を持つ女形歌舞伎役者・中村銀弥(本名、棚橋 優)と、お嬢さん育ちの一子が結婚するところから。
 一子にとって憧れの役者の妻になり、幸せいっぱいのハズだった。。

 --一子、今日の次の日は、なんていうんだ--

銀弥のこの一言から全てが崩れ始める。

 役者の命とも言える言葉が頭から消えていく・・・
 一子は何としてでも病院で検査を受けさせようとするが、銀弥は頑としてその願いを拒み続ける。

 後半の話しは変死体の事件から始まる。
 葉月屋の小川半四郎と銀弥が夫婦役で舞台に立っているときに、半四郎の婚約者・河島栄が客席で死亡する。

 その謎解きをするのがシリーズ通しての主役(?)探偵・今泉文吾!!
 今泉は中二階の女形役者・瀬川小菊の大学の同級生。

 前半と後半で話しが分断されているように思ってしまうのですが、そこは近藤氏!ラストにつれて繋がりが見えてきます!!

文吾の助手を務める山本君の過去も併せて(東京創元社文庫)『ガーデン』  に詳しく描かれているらしい!

一子の甘さと世間知らずぶりには若干イラッとさせられますが、小菊の中二階の女形役者(映画でいうなら大部屋役者)としての誇りと舞台への情熱が気持ちよいです!

 それから銀弥の舞台への(というより歌舞伎へのかな)恐ろしいまでの魂の捧げ方も読みどころだと思います!

--舞台には魔物が住んでいる--

 この言葉が怖いくらいに分かる作品になっていますよ!