格闘するものに○ | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

格闘するものに○ 三浦 しをん著 (新潮文庫) 『格闘するものに○』
 内容:これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら…。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。

 私、この作品を読んだ時は就職活動をし始めた矢先だったんです。友人のBは、こんなに就職活動をいい加減にしてたら就職決まる訳ないじゃない!! と怒っていましたが、私はここまで危機感のない、登場人物に笑いがこみ上げてきましたよ(^-^)
 あ、ちなみにこれから就職活動する皆さんにおきましては、決してこの本の登場人物を見習ってはいけません。就職の氷河期は終わりましたし、比較的採用されやすくなってきてはいるかもしれませんが、会社によっては泣くまで質問が続くというトコロもまだ存在しますし(4年前には存在しましたよ)、すっごく態度の悪い面接官で あんたで社会人やってこれたんだったら私にだってできるわ! と突っ込んでしまいたくなるような人事の方もいらっしゃいます。
 ですから、見本には絶対にしないでくださいね(笑)

 さて、話がそれました。 
 私の短大は学校の周りは出版社だらけという環境でしたので、この作品を読んでいると、吹き出してしまって「たしかに・・・あのビルはヒドイよな(笑)」とか共感できてとても面白いです。
 主な登場人物は、主人公の可南子(本好きが高じて編集者になりたい。ある地域の旧家の生まれ。訳アリの家族と歳の(かなり)離れた書道家の恋人がいる)と、砂子(可南子の友人で恋する女。)、二木君(可南子と砂子の友人。物静かな性格でいつも本を読んでいる。)
 この三人は果てしなくマイペースで読んでいるとあまりのやる気の無さに呆れるを通り越して笑っちゃいますよ(^^)
 ただ、一応(本当に一応ですけど)就職活動はするのです。しかもみんな出版社希望。
 で、とにかくもの凄いやる気のな~い感じの就職活動物語なのにナゼ、『格闘するものに○』 なのか・・・
 そこには、三浦しをんさんが込められるだけ込められた精一杯の皮肉だということがわかります!

(新潮文庫)『格闘するものに○』P131~132から一部抜粋(ドラッグしてください)
 受験票と照らし合わせて、自分んも席を探すのも一苦労だ。もう名前の記入法などの説明に入っている。ちょっと焦って、キョロキョロと席を探した。すると、前方で説明していたK談社の男が
「カクトウするものに丸をしてください」
 と言った。なんのことだろうと思ったが、二木君がすかさずツッコミを入れた。
「ガイトウだろ」
 あぁ。「該当」のことかとわかって、なんだか力がぬけた。
K談社の男は、はるか彼方で「カクトウ、カクトウ」と繰り返している。
「これは僕たち、案外受かるかもしれないよ」
 二木君はいつも通りの二木君に戻って皮肉っぽく言うと、じゃあねと軽く手をあげて、見つけた自分の席へ向かっていった。



 それに 「平服でお越し下さい」と書かれた企業書類を受け取り、考えた末に思いっきりオシャレして説明会に突入する可南子のガッツが笑えます!
二木君も砂子も己のペースを決して乱さないし、読みどころとツッコミどころと笑いどころが満載の作品です☆
お手に取る機会がありましたら是非!読んでみてください♪


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 ちょっと私の就職活動の武勇伝をば、、
 私が受けた某企業で出題された筆記試験で、数学は証明が出たんです。原稿用紙の一行にも満たない出題文で、  問、○○○を証明せよ。   これだけしか書いてなく、後には果てしない回答スペースが裏まで続いていたのでした。
 困った私は考えました。 「このまま白紙で出すのはやはりマズイのではないか」と。
 私はペンを握り直しました。そしておもむろに書き始めたのです。

この証明問題は私の手に余るため、今私が学んでいる源氏物語の光源氏と関わった女性が何故みな出家してしまうのかを見解を含めて述べますと。
 も~それからは時間いっぱいまで使って自分の記憶する限りの文献と教授が話していたこと、原文で出家する前に女達が詠んだ詩なんかを総動員して書きまくりましたよ。途中監視の社員が私の前で立ち止まってましたけど、構わず書き続けました。

 その甲斐あってか(?)最終面接まで漕ぎ着け、社長さんとの面接でも「君が証明問題で源氏物語の熱弁ふるった女性だね(笑)」と言われてしまいました。多分、っていうか確実に創業以来の奇想天外な回答だったからでしょう(汗)
 蹴ってしまった内定でしたが私の個性が一番発揮できた企業だったなぁと思います(笑)