イーネオヤツアー2017、トルコでの初日はオデミシュです。
イズミール空港からバスでオデミシュへ移動後、早い時間にお昼ごはん。この後が盛沢山ですからね。
事前のツアーの案内で、オデミシュでの絹の糸引き体験と草木染の染色との予定がありました。
イーネオヤが初心者レベルの私が参加できる唯一の行事だわ、ということと、染色や糸、布の勉強をしたい私には、正直いって、イーネオヤツアーのメインイベント。心も弾みます。
オデミシュ女性組合の方がいらしてくれて、まずは、以前使っていた建物へと案内してくださいます。今は別の場所に移転しているとか。
写真を見れば察してくださるかとは思いますが、暑い。日差しがまぶしい。
この建物が以前使っていたものということで、その裏庭に絹の糸紡ぎに使っていた器具があるということで見せていただきました。
これは立派なお道具。釜もきちんと設置されてますね。
じっさいはこうやるのよ、とわざわざ糸紡ぎようの道具も設置してくれました。
釜でゆでた繭から、手前の糸車へと糸をひいていくのですね。
しかし、暑い。ここで釜で繭をゆでたら、熱中症続出、ということで、現在女性組合で使っている建物へと案内してくださいました。
そちらで、小さなおなべで繭をゆでて糸引き体験をさせてくださるとのことです。
こちらがオデミシュ女性組合の新しい建物の入り口に貼ってあった、組合のシンボルマーク。
さて、ここで。そもそもオデミシュ女性組合ってなに?なんのために設立して、なにをしてるの?
野中さんが説明してくださいました。
オデミシュの地は、オヤをやってる人ならきっとご存じのように、繊細なオヤで有名な場所です。
しかし、近年、若年層ではオヤ自体が廃れていることもあり、技術の伝承が難しい状態です。
そのため、家の中で各人がそれぞれ作成していたオヤやその他の手芸を、組合でみなが集まって、勉強し、作業をしながら、産業としての自立を目指しているのです。
オデミシュ女性組合では、現在、トルコで主流となっているポリエステルのオヤ糸ではなく、シルクの糸を繭から紡ぎ、草木染で染色し、価値を高めているのです。
誰か先生がいるとか、昔から知っている高齢の女性に尋ねるとかいうことではなく、それぞれ文献を調べたりしながら、いろいろなやり方にチャレンジして、トライ&エラーで、前に進んでいるのです。
これが見せてくださったシルクの糸かせたち。
すべて自分たちで紡ぎ、草木染で染色しているとのことです。
さて、糸紡ぎか!と思ったところで、組合の女性たちが何やら話ながら支度してます。
「xxxxx、xxxxxxxxx、バスク、xxxxxx」
何?バスク?バスクっていった?
バスクって言葉に反応してる私に野中さんが笑ってます。
さて、何が始まるのでしょう?