今日はトカット修行の時のこぼれ話をひとつ。
基本的には朝9時から夕方7時くらいまで、ず~っと先生の工房でバスク修行が続いたのですが、半日、先生が博物館を案内してくれた日がありました。
トカットのヒッタイトの時代からのものを集めた博物館は見ごたえがありました。
また個人の邸宅を、博物館として開放している場所などは、この地の古い生活がそのまま想起されるようになっていて、民俗資料としても、とても興味深いもの。
この個人の邸宅を博物館にした場所、建物もお庭もとても美しくて、結婚式の写真をとりにくるカップルなどもいるほどです。
お天気もよく、空気もすがすがしい。
この時、先生がおっしゃた言葉。
「さとこ、こんな素晴らしい場所でバスクができたら素敵ねぇ」
先生は、とても華奢できれいな女性なのですが、バスクにはとても厳しい。
その厳しさは、真にバスクのことを思っているからこそ。
この時、私は、先生のバスク魂を垣間見た気がしました。
だって、この時私が考えていたのは、「昼寝に最高だなぁ。」というバスクからははるか遠い思い。
先生の教えを胸に私も自分のバスク道を極めたいと思っています。
ちなみに、この写真、見てください。つい、お昼寝したいって思っちゃっても無理ありませんよね?