「うまくいく個人事業主って、どんな人なんだろう」
長い間、融資の相談を受ける立場で、たくさんの人を見てきました。
その中で、はっきり言えるのは、
学歴でも、収入でも、性格でもないということです。
じゃあ何が違うのか。
振り返ってみると、共通していたのは
生活とお金の組み立て方でした。
◆ 「いい意味でケチ」な人が多い
うまくいっている人ほど、
お金の使い方がとてもはっきりしています。
不要だと思うものには、驚くほどお金を使わない。
でも、必要だと判断したところには、きちんとお金を使う。
設備投資も同じです。
「みんなが入れているから」では動かない。
でも「これは意味がある」と腹落ちしたら、迷わない。
金額の大小じゃない。
意味があるかどうか、それだけです。
◆ みんなより、少し前を行く
成功している人たちは、
誰もやっていないことを突然始めるわけじゃありません。
ただ、みんなが様子を見ている段階で、
一歩だけ先に動く。
その判断材料は、ネットの情報ではなく、
人との関係の中から入ってくる話でした。
- 取引先との会話
- 同業者との雑談
- お客さんの反応
- まったく違う世界の知り合いの話
情報源を一つに絞らず、
全部をひっくるめて考える。
そして、ある時点で
スッと決める。
◆ うまくいかない人との違い
もちろん、うまくいかなかった人もいます。
でも、その人たちが能力不足だったとは思いません。
技術もあるし、仕事もできる。
ただ、違ったのはやり方が博打に近かったこと。
一つに賭ける。
生活の余白を残さない。
メインの収入源を手放してしまう。
一方で、うまくいく人たちは、
必ずメインの仕事を持ったまま、新しいことに手を広げていました。
◆ 資金繰りが回らなくなった時点で終わる
個人事業主の場合、
資金繰りが回らなくなった時点で、選択肢が一気に減る。
これは、何度も見てきた現実です。
うまくいかない人ほど、
回らなくなってから、誰かに助けを求める。
一方で、うまくいく人は違いました。
余力があるうちに動く。
金利の低い仕組みを使って、先に資金を確保する。
それは、攻めるためというより、
精神的な余裕を持つため。
◆ お金は「焦らないため」にある
手元に余力があると、
判断を誤りにくくなります。
無理な仕事を取らなくて済む。
怪しい話に飛びつかなくて済む。
結果として、
トラブルが表に出る前に処理できてしまう。
だから正直、
こちらからは何も起きていないように見えることも多かった。
でも、それが一番健全なんだと思います。
◆ 今の自分に引き寄せて考えると
今の自分は、
情報を集めながら、同時に試している途中です。
どれが当たるかは、正直分からない。
でも、メインを手放さず、余力を残して動く。
派手じゃなくていい。
一発当てなくていい。
焦らず、続けられる形でやる。
それが、結局一番遠回りしない気がしています。