大卒が必ず勝つわけじゃない理由 ― 学歴より効く3つのプレミアム
※これは「勝ち負けの結論」を出す記事ではなく、親目線で“構造”を整理する考察です。
「大学に行ったほうが有利」って、本当に全員に当てはまるのか?
そう言われるのが当たり前になってるけど、
収入・資産・進路の現実を見ていくと、
必ずしも「大卒=有利」とは言い切れない場面が多い。
収入・資産・進路の現実を見ていくと、
必ずしも「大卒=有利」とは言い切れない場面が多い。
ここでは、学歴より効きやすい3つの“プレミアム”という視点で整理する。
① 学歴プレミアムは「一部の業界」にしか強く効かない
学歴が収入やキャリアに強く影響するのは、主に限られた分野に集中している。
学歴プレミアムが効きやすい業界
- 外資系企業
- コンサル
- 一部の金融
- 研究職・専門職
- 総合職エリートコース
逆に言うと、世の中の仕事の多くは、
学歴より「実務・経験・社内評価」が効きやすい。
要点:学歴は「万能な切符」じゃなく、
“特定の場所でだけ効くカード”に近い。
“特定の場所でだけ効くカード”に近い。
② 高卒で一流企業に入ること自体が「企業プレミアム」
高卒でも、大手・一流・安定企業に入れた場合、
それ自体が大きなプレミアムになる。
企業プレミアムの中身
- 昇給カーブが強い
- 福利厚生が厚い
- 雇用が安定しやすい
- 早い段階でキャリアが積める
つまり、
有利・不利を分けているのは「学歴」より「どの企業・業界に乗れたか」
という側面が大きい。
③ 高卒には「時間プレミアム」がある(4年の先行)
高卒就職の最大の特徴は、社会に出るのが4年早いこと。
これは収入や資産に、思っている以上に差を作る。
時間プレミアムで起きること
- 4年分の収入
- 4年分の昇給・経験
- 4年分の貯蓄・資産形成
- 奨学金という負債を抱えずにスタート
年齢別・資産ポジションの試算(一般モデル)
前提:高卒=18歳就職(安定企業)/大卒=22歳就職(私立大+奨学金)/貯蓄率20%
※あくまでモデル試算(“誰にでも同じ”ではなく、傾向を見るため)
※あくまでモデル試算(“誰にでも同じ”ではなく、傾向を見るため)
| 年齢 | 高卒ルート | 大卒ルート | 差 |
|---|---|---|---|
| 22歳 | +850万円 | ▲900万円 | 高卒+1,750万円 |
| 30歳 | +1,600万円 | +850万円 | 高卒+750万円 |
| 40歳 | +3,700万円 | +3,100万円 | 高卒+600万円 |
| 50歳 | +5,600万円 | +5,100万円 | 高卒+500万円 |
| 60歳 | +7,500万円 | +7,200万円 | 高卒+300万円 |
読み取り
このモデルでは、大卒が必ず逆転する形にはなりにくい。
差は縮まるが、4年先に働いた優位が長く残りやすい。
差は縮まるが、4年先に働いた優位が長く残りやすい。
④ 大卒が有利になるのは「限られた勝ちパターン」
もちろん、大卒が有利になるルートもある。
ただ、それは「大卒なら誰でも得」という話とは違う。
大卒が有利になりやすいケース
- 学歴フィルターが強い業界に入れた
- 高収入の専門職に進めた
- 上位大学 → 大企業総合職 → 管理職ルートに乗れた
⑤ まとめ:効いているのは、この3つ
| プレミアム | 中身 | 効き方 |
|---|---|---|
| 学歴プレミアム | 大卒・大学ブランド | 一部の業界で強い |
| 企業プレミアム | 一流企業・安定雇用 | 収入と昇給に直結 |
| 時間プレミアム | 早く働き始める | 資産形成で有利 |
「大学に行くかどうか」より、
「どのルートに乗れるか」のほうが人生の収支を左右している可能性がある。
(断定しない)考察としての着地
大学進学は「間違い」ではない。
ただ、“全員にとって合理的な正解”とも言い切れない。
価値は学歴そのものではなく、「その先で何が起きるか」で決まっていく。
ただ、“全員にとって合理的な正解”とも言い切れない。
価値は学歴そのものではなく、「その先で何が起きるか」で決まっていく。
最後にひとつだけ。
「大学に行くのが当たり前」になった今、
“行かない選択肢”はちゃんと残っているのか?