イオンまで1時間の町で、「映画に行かなくなる理由」
これ、都会の人にはなかなか伝わらないけど、地方ではすごく普通の話だと思う。
このあたりだと、イオンに行くのに車で1時間かかる。
田舎は車。電車じゃない。
だからイオンに行くっていうのは、
「ちょっと寄る」じゃなくて「用事」になる。
ガソリンを使って、時間を使って、駐車場に停めて、人混みを抜けて、やっと店に入る。
映画を見るだけでも、ほぼ半日仕事だ。
だから正直、映画は見に行かない。
代わりに、サブスクになる。
Netflix、Amazon、配信サービス。
「外に出て楽しむ」より、「家で消費する」が正解になる。
買い物も同じだ。
イオンまで1時間なら、ネットで済ませた方が早い。
服も、日用品も、だいたいポチる。
別に困らない。
しかも、イオンに行くと知り合いに会う。
それがちょっと面倒で、あまり行きたくない。
都会のショッピングモールが「匿名の場所」だとしたら、
地方のイオンは「だいたい誰かに会う場所」だ。
雨の日なんて最悪だ。
道は混むし、駐車場も大変だし、中は人だらけ。
だから行くとしても平日になる。
田舎は、普段あまり歩かない。
家から車、車から店、店から車、また家。
だからイオンに行くと、
やたら歩いて、すごく疲れる。
それでも、別に困らない。
映画は配信で見られるし、買い物もネットでできる。
でも、気づかないうちに、
「外に出る理由」と「町とつながる時間」が、少しずつ減っている気がする。
イオンまで1時間の町で、映画に行かなくなるのは、
単なる娯楽の話じゃなくて、そんな生活の積み重ねなのかもしれない。