地方の進学は「学力」より先に“構造”で決まりやすい
地方の進学について考えると、どうしても「偏差値」や「努力」の話になりがちですが、
実際にはその前に、「通える大学の数」や「学部の選択肢」という構造の差があります。
都市部には大学が集中しており、
大学数・学部の種類・定員(席の数)が多く、
「滑り止め」「学部変更」「再挑戦」などの選び直しの余地も確保しやすい環境があります。
地方では「進学=県外」が前提になりやすい
一方、地方ではそもそも大学の数や学部の分野が限られ、
「行きたい学部が地元に存在しない」というケースが珍しくありません。
その結果、
「進学したい」=「県外に出る」=「下宿が必要」
という流れが、選択ではなく“前提”になりやすくなります。
これは“能力差”ではなく“地理の問題”
地方と都市部の進学差は、
「学力の差」や「努力の差」ではなく、
「住んでいる場所による選択肢の差」で生じている側面が大きいと感じます。
- 地方は、通える大学の母数が少ない
- 都市部は、進路を修正・変更できる余地が大きい
- 地方では、進学時点で下宿という追加条件が発生しやすい
これは個人の問題というより、
「地理 × 教育配置 × 制度」によって生まれる構造差だと整理できます。
進路を見るときの視点
進学を考えるときは、
「どれだけ頑張れるか」だけでなく、
「そもそも、どれだけ選べるか」という視点も持っておくと、
現実の見え方が変わるかもしれません。
最後にひとつ問いを残します。
進路を左右しているのは、本当に“実力”だけでしょうか? それとも“選択肢の数”でしょうか?