大学卒業後「3年以内離職率」はどのくらいか
厚生労働省の統計(令和4年3月卒)によると、
大学卒の3年以内離職率は33.8%です。
これは、「3人に1人が最初の職場を3年以内に離れている」という計算になります。
「いい会社に入れば安泰」という前提は、数字だけを見ると必ずしも当てはまりません。
産業別|離職率が高い業界
| 産業 | 3年以内離職率 |
|---|---|
| 宿泊業・飲食サービス業 | 55.4% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 54.7% |
| 教育・学習支援業 | 44.2% |
| 医療・福祉 | 40.8% |
| 小売業 | 40.4% |
離職率は「本人の根性」よりも「業界構造」に大きく左右されます。
進路選択では、会社名だけでなく「産業そのもの」を見る視点が重要になります。
事業所規模別|大企業でも離職はゼロではない
| 企業規模 | 3年以内離職率 |
|---|---|
| 5人未満 | 57.5% |
| 5~29人 | 52.0% |
| 30~99人 | 41.9% |
| 100~499人 | 33.9% |
| 500~999人 | 31.5% |
| 1,000人以上 | 27.0% |
確かに大企業ほど離職率は低くなりますが、
「大企業=離職しない」わけではありません。
進学・学歴神話を数字で見直す
- 学歴が高くても、3人に1人は3年以内に転職・離職
- 「会社の知名度」より、業界・働き方・育成環境の影響が大きい
- 進学は「ゴール」ではなく、最初の職場までの“入口”にすぎない
進路を考えるときは、
「どこに入れるか」より、「3年後も続けられる条件は何か」を考えた方が現実に近いのかもしれません。
最後にひとつ問いを残します。
「有名企業」よりも、「3年後に続いていそうな働き方」はどちらでしょうか?