奨学金は「学部」で有利・不利が分かれる時代
進学費用の負担が重くなる中で、「どの学部を選ぶか=奨学金の有利さ」が将来の負担を大きく左右するようになっています。
特に最近は、「返済免除」「給付型」「就職条件付き免除」など、
学部ごとに“有利な奨学金制度”が偏っているのが現実です。
奨学金が“強い”学部ランキング(一般学部)
| 学部系統 | 奨学金の種類 | 支援額の目安(4年間) | 返済負担 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 教育学部 | 教員志望者向け返済免除 | 約200〜400万円 | 免除あり | 教員就職で返済免除 |
| 看護・医療系(非医学部) | 病院奨学金・自治体奨学金 | 約300〜600万円 | 免除あり | 勤務条件で全額免除も |
| 福祉・社会福祉 | 福祉人材支援奨学金 | 約150〜350万円 | 免除あり | 福祉職就職で軽減 |
| 理工学部 | 企業連携・成績型給付 | 約100〜300万円 | 一部返済 | 成績・研究実績が条件 |
| 経済・経営・法学 | JASSO中心 | 約100〜250万円 | 原則返済 | 免除制度は少なめ |
| 文系一般 | JASSO中心 | 約80〜200万円 | 原則返済 | 給付枠は限定的 |
“返済免除が前提”になる学部の共通点
- ✅ 人材不足の職種(教員・看護・福祉など)
- ✅ 自治体や公的機関が育成したい分野
- ✅ 「就職先が明確」な職業系学部
逆に、「就職先が幅広い学部ほど返済免除制度は弱い」傾向があります。
奨学金の“強さ”=将来の可処分所得
例えば、4年間で400万円の奨学金を借りた場合、
- 返済あり → 月返済 約12,000〜15,000円 × 20年
- 返済免除 → 返済0円(実質+400万円)
これは、社会人になってからの生活余力・貯蓄・結婚・住宅取得にまで影響します。
「学部選び=奨学金戦略」になってきた現実
今の進学は、単なる「学びたい学部」ではなく、
- どれだけ奨学金を軽くできるか
- どれだけ返済免除を狙えるか
- 卒業後に借金を背負わずに済むか
こうした“お金の視点”が進学選択に直結する時代になっています。
進学は「偏差値」だけで決める時代ではない
これからは、「学費・奨学金・返済免除・就職先」まで含めた進路選択が、 将来の人生の自由度を左右するようになっていくのだと思います。
学部によって、“卒業時点での借金の重さ”はここまで変わる。
進学は、想像以上に「お金の戦略」になってきています。