こんばんは、ベーシストの森田悠介です。

【突然ですが】
デンマークで僕のソロアルバムが出ました。


デンマーク→


まだあまり国内では広めるつもりは無かったのですが、
既に出ているのに言わないというのもヘンかな…と思い。

最初に言うと、CDではありません。
配信オンリーでして、日本国内では、iTunesで主に買えると思います。
海外では、もはやiTunesよりもSpotifyというストリーミングサービスです。登録すれば好きなだけ音楽を垂れ流しで聴けるやつです。そこでも聴けます。

「Yusuke Morita CHEEZENESS」という名義で出しています、
1st CHEEZE-NESS plus aというタイトルで8曲入り1200円です。




1st Cheeze-Ness plus a iTunes のリンクはコチラ

ちなみにアルバムのアートワークは、自分で描いています。
もちろん試聴もできます!


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ここから先は、リリースに至ったいきさつを書いていきますのでご興味のある方は、こんな話もあるのか、と読んでもらえたら幸いです!!長いですよ。


かのぼる事8ヶ月、2月頃の事です。

サウンドクラウドという、自分の音楽を載せられるサイトに「OYOYO」という自作曲(ふざけたタイトルだw)を載せていたら、いきなり英語でメールが。

内容は、
「曲を聴きました、すごく良いのでリリースさせて欲しい」
「非営利団体である、デンマークの新規のレーベルだ」

というものでした。
いかにも怪しさMAXである。
とりあえず曲を聴いてくれてありがとうとお礼をいい、

「とりあえずレーベルのインフォメーションを教えてくれ」
と送ると、すぐに返事をくれました。(その時はまだWEBも出来ていない若いレーベルとのこと)

しかしバタバタしていたのもあり、放置していたら2週間くらいしたあたりで
「返事はいかがですか?本当に良い曲だからぜひ数曲のアルバムをリリースしてほしい」
と催促が。
「おっ…この人、本気なのかよ」と思い、
いくつか条件、質問を提示しました。
それは、
現在トリオで国内のレーベルのお世話になっているので、そこでの活動を妨げるようなことになると困る、という事と、
サウンドクラウドに載せていた曲はあくまでデモレベルのもので、満足のいく出来上がりではない。
レコーディング費用はだせるのか?

などという事。

返事は、
「前者は全く問題ない。後者は、それでもすばらしい曲だった。予算に関しては、出せない。プロモーションはまずデンマークでする」


・・・う~~~~ん、普通ならここらで話が頓挫してもおかしくないでしょう。

しかし僕は、大学の卒業制作の事を思い出しました。
僕の通っていた音大では卒業制作として自分のプロデュース・作曲・総指揮のもとに
フルアルバム(今はどうだか知らない)を作るのですが、
それら楽曲の権利は大学にあって、公式に世の中にリリースしてはいけない決まりだったのです。
しかし、当時それなりに精一杯のエネルギーを込めて作った作品のうち、いくつかの曲は今でも「これはいい曲に仕上がった」と思えるものもあり、
リリースできないのはもったいないと考えていました。


学生当時の直筆の譜面


こで、音大に赴き、教授に相談してみました。
「せっかくなので、大学で録音したいくつかの曲を試しにリリースさせて欲しいのです」

すると作曲学科の小六禮次郎先生がなんと
「理事長に話を通しておく、そういうチャンスはどんどん活用してください」
と後押ししてくださったのです。

もちろん、そこから自分で勝手に事を進めるわけにはいきません。
お世話になっている周りのあらゆる方に相談し、もちろんイーストワークスレーベルにも相談し、桑原にも相談し、
tc group Japanの矢島さんにも相談しました。(tcgroup本社はデンマーク!)

そして、なんと言っても当時、ギャラも出せなかったのに,
いち学生のレコーディングに参加してくれた奏者の皆さん。

アコーディオンの佐藤芳明さんをはじめ、バイオリンの伊藤友馬先輩をセクションマスターとして弦の先輩方、ドラムの今井義頼くん、ギターのseku氏など、皆さんにも相談したらありがたい事に快くOKをくれました。本当にありがたい事です。


人の方々のアドバイスをもとに、契約書らしきものを送ってもらい、ひとまずiTunesとSpotifyでリリースしてみて様子をみる、という事に。
で、値段の設定など色々やりとりした末に、9月末にようやくリリースまで漕ぎ着けてホッとしています。海外での再生も確認済みです。



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業制作の中からは4曲ほどチョイスし、残りは新しく、すべて自分のプログラミングとベースの多重録音というスタイルで作曲しました。

(Tr.2,3,4,8が卒業制作を含む20歳前後の頃の作品で、それ以外は最近の楽曲です。)

結果的に、コンセプトアルバムというよりはアラカルトのような、雑多なミニアルバムという感じですが、意外とテイストはまとまったのではないかと思っています。

僕としては、ある意味デンマークという全く違うマーケット発信でこういうトライが出来るのは意義ある事だと感じ、スポティファイという新しいサービスを含めてこれからの音楽というメディアの扱われ方にも非常に興味がありました。
そういったところに自分の作品をぶつけてみて、どんな反応があるのか実験、という側面もあります。
国内ではまだスポティファイというサービスは上陸していませんのでiTunesで聴いてもらうしか無いのですが、良ければ是非聴いてみて下さい。

ちなみにiTunes以外では、


これらの配信サービス上で展開されているようです。

リリースした後から知らされたのですが、

多いですね。


知らないストリーミングサービスがこんなにあるのですね、世の中のことをもっと勉強しないといけない。xbox musicとかあるんだ。

そして、
デンマークでは



64クローネ
という金額で販売しているそうです。


単位かっこいい。

これは日本円に直して1200円くらいとのことで、妥当かと思っています。
(でもSpotifyだとタダで聴けちゃうんだね。)




●チーズネス、というのは20歳くらいのときに思いついた造語です。
●今回リリースした楽曲はアイデアのほんの一部であり、敢えてストックして、出していない曲もあります。
●海外用にウェブページも一応立ち上げてあるのですが、果たしてどれだけの人が聴いてくれるものなんでしょうね。
レーベルの人は、「デンマークで受けそうだ」言っていましたが(笑)
僕本人も、身体は日本にいるので全く実感が沸きませんが、作品として送り出して以降はある意味、気が楽です。
自分の中で、「録音物として作った作品」と、「ライブ」は、ある意味では全く別モノ。
録音物は、自分の中で「これで完成、オッケー!」となったらもう次に意識がいっているものなんです。

あまり自分の事を言うのは好きではない性分だし、過去の作品ではあるのですが、せっかくなので聴いてもらえたら嬉しいですね。
(ライブはライブとして、新たな形態でのパフォーマンスを考えていますので、次回お知らせします)

まだまだ沢山の新曲のアイデアもあります。
しかし大掛かりな編成を要するものが多いので、そのうち余裕ができたら2nd CHEEZENESS(仮)を作れたら良いなと思っています。
今回の決断にあたって、相談に乗ってくださった皆様に、この場を借りて改めて感謝申し上げます。
これからも音楽をしっかりやって生きていけるよう、そして恩返しができるよう精進してやっていくのみです。

そして今回の奇妙なきっかけ、未だに顔も知らない相手との縁に感謝。

あとこれデンマークのレーベルのサイトです。
http://kradsborstig.dk/trylle

デンマーク語です。
読めません(^O^)
僕のプロフィールだけは、英語にしてもらっています。



楽曲のパーソネルは、立ち上げたTumblrページに記してあります。
ご興味のある方は、覗いてみてください。

http://cheezeness.tumblr.com/discography




デンマーク用のTwitterアカウントも立ち上げたのですが、
全く使い方が分かっていません。
フォローしてみてください。
@cheeze_ness




CHEEZENESS ←読み:ちーずねす


yusuke morita