こんにちは、ベーシストの森田悠介です。
先日2013年9月8日
無事に「東京ジャズ」終了しました。
ようやく一息ついたので、少しご報告です。
ai kuwabara trio projectとしての出演で、夕方18時からの部、トップバッターでした。
2ndアルバム、THE SIXTH SENSEのレコーディングメンバーで臨みました。
本番の2日前に済ませた1時間のサウンドチェックでは、国際フォーラムという5000人規模のホールの持つ会場自体の音の反響に圧倒されたのですが、客席が海のように感じられ、照明の効果にもこの日に慣れる事ができました。
その為もあってか、当日16時に会場入りしてからは自然とリラックスして過ごす事ができ、楽屋のビュッフェで落ち着いて腹ごしらえも出来ました。
それにしてももの凄いローディーさん、スタッフさんの数です。
昼の部が盛り上がりすぎて少し長引いたようですが、迅速な転換のお陰で夜の部は時間ピッタリに開始。素晴らしいです。
大画面に映し出されるイントロダクション映像の合図を待って、入場。ドラムの慎さん、そして僕、やや遅れて桑原。
超満員の客席、拍手。
1曲目は亡きミシェル・ペトルチアーニの35 seconds of music and more。敬意。
桑原は直前までハイテンションで気丈に振舞っていましたがステージに立った瞬間号泣してMCでもボロ泣き、(ステージ袖ではなぜかスタッフもボロ泣き)、しかしお客様にも好感を持たれたようで、暖かい声援。mcの直後には表情が急変し、すぐさま音楽の世界に入り込んで行きました。その後の桑原のオリジナル曲の演奏はとても手応えのあるものでした。
初披露の新曲も含み、
全6曲、持ち時間の45分間はあっという間で覚えていませんが、"ブッ飛ばした"という感覚。
何より、演奏直後のラジオのインタビューでも答えましたが、小さいハコでやるとき以上にステージ上でみんながお互いの音を聴きながら、丁寧に演奏出来たのが良かったと思っています。
なによりも終始リラックスして、楽しくプレイすることができ、とても温かい気持ちになりました。
同ステージで後に控えていたのはボビー・マクファーリン、
のはずが突然の体調不良で全公演のキャンセルとの事で、代打は昼の部に出演していたデヴィッド・サンボーン&ボブ・ジェームスwithジェームス・ジナス、スティーブ・ガッド、ヒラリー・ジェームス。そこにラリー・カールトン、小曽根真さんが加わるというスペシャルセッション。
もはやスタンダードになりつつある「maputo」を演奏していたのが印象的でした。ジャムセッションなどで速くアレンジされていることが多いけど、原曲はゆっくりなテンポなのです。これぞ本家!
そしてやはりスティーブ・ガッド氏のドラムは凄かった。
「お互いの音をもっと、もっとよく聴くことができるはずだ」とのお言葉を体現するかのような、優しく力強い音楽家。
それにしてもボビー・マクファーリン氏の体調は心配です。良くなってくれる事を願うばかりです。
そしてチック・コリア&The Vigil。
レコーディングメンバーを中心に、ベースのアドリアン・フェローだけ来日できずカリートス・デル・プエルトというベーシストに、パーカッションのルイシート・キンテーロを加えるという布陣でした。
メンバーのカリートス、そしてギターのチャールズ・アルトゥラはバックステージで話をする機会もありました。カリートスはとても気さくな人で、ウッドとエレキの両方を持ち替えながら自在にプレイしていました。チャールズはもの静かでどこかミステリアスな人で、個人的にちょっとツボでした。フレージングも、飄々とした佇まいでもの凄いフレーズを弾くので、面白い魅力を持つ人だと思います。
今回改めて感じたのは桑原あいの音楽的バイタリティの高さ、そしてその楽曲の持つ美しさ。これを4年前に直感してから、ここまでその音楽を信じてきて一緒に演奏することができて、本当に良かったと思っています。
「アンサンブル」という事にここまで真剣に取り組んだ事があっただろうかというくらいに、修行しながら深く自問自答。経験の多い慎さんにも、色々教わる事も多かったです。
1音のもたらすムダ、気持ちの持って行き方。さんざん言い合いながら練習してきましたが、やっと少し音楽の事が分かってきたような気がします。
まだほんの入口です。
これからさらに精進したいと思います。
何よりも応援、協力して下さる方が周りにいて下さってこそだと思います、本当に感謝しております。
ありがとうございました!!
________________
下記、テレビ番組OA情報です。
3回ありますが再放送ではなく、3回に分けての放送との事でいずれも違う内容です。
サウンドチェックからカメラが入っていたのでどの場面が使われるか分かりませんが、2曲くらいは演奏シーンが流れるのではと思います。是非チェックして下さい。
「第12回 東京JAZZ」放送予定です。
▼【NHK BSプレミアム】
10月08日(火)23:45~25:14
10月19日(土)25:25~26:54
10月26日(土)25:25~26:54
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★全て英語ですが、The Japan Timesさんが当日のレビューを書いてくださっています。
こちら
森田悠介
http://yusukemorita.jimdo.com/
先日2013年9月8日
無事に「東京ジャズ」終了しました。
ようやく一息ついたので、少しご報告です。
ai kuwabara trio projectとしての出演で、夕方18時からの部、トップバッターでした。
2ndアルバム、THE SIXTH SENSEのレコーディングメンバーで臨みました。
本番の2日前に済ませた1時間のサウンドチェックでは、国際フォーラムという5000人規模のホールの持つ会場自体の音の反響に圧倒されたのですが、客席が海のように感じられ、照明の効果にもこの日に慣れる事ができました。
その為もあってか、当日16時に会場入りしてからは自然とリラックスして過ごす事ができ、楽屋のビュッフェで落ち着いて腹ごしらえも出来ました。
それにしてももの凄いローディーさん、スタッフさんの数です。
昼の部が盛り上がりすぎて少し長引いたようですが、迅速な転換のお陰で夜の部は時間ピッタリに開始。素晴らしいです。
大画面に映し出されるイントロダクション映像の合図を待って、入場。ドラムの慎さん、そして僕、やや遅れて桑原。
超満員の客席、拍手。
1曲目は亡きミシェル・ペトルチアーニの35 seconds of music and more。敬意。
桑原は直前までハイテンションで気丈に振舞っていましたがステージに立った瞬間号泣してMCでもボロ泣き、(ステージ袖ではなぜかスタッフもボロ泣き)、しかしお客様にも好感を持たれたようで、暖かい声援。mcの直後には表情が急変し、すぐさま音楽の世界に入り込んで行きました。その後の桑原のオリジナル曲の演奏はとても手応えのあるものでした。
初披露の新曲も含み、
全6曲、持ち時間の45分間はあっという間で覚えていませんが、"ブッ飛ばした"という感覚。
何より、演奏直後のラジオのインタビューでも答えましたが、小さいハコでやるとき以上にステージ上でみんながお互いの音を聴きながら、丁寧に演奏出来たのが良かったと思っています。
なによりも終始リラックスして、楽しくプレイすることができ、とても温かい気持ちになりました。
同ステージで後に控えていたのはボビー・マクファーリン、
のはずが突然の体調不良で全公演のキャンセルとの事で、代打は昼の部に出演していたデヴィッド・サンボーン&ボブ・ジェームスwithジェームス・ジナス、スティーブ・ガッド、ヒラリー・ジェームス。そこにラリー・カールトン、小曽根真さんが加わるというスペシャルセッション。
もはやスタンダードになりつつある「maputo」を演奏していたのが印象的でした。ジャムセッションなどで速くアレンジされていることが多いけど、原曲はゆっくりなテンポなのです。これぞ本家!
そしてやはりスティーブ・ガッド氏のドラムは凄かった。
「お互いの音をもっと、もっとよく聴くことができるはずだ」とのお言葉を体現するかのような、優しく力強い音楽家。
それにしてもボビー・マクファーリン氏の体調は心配です。良くなってくれる事を願うばかりです。
そしてチック・コリア&The Vigil。
レコーディングメンバーを中心に、ベースのアドリアン・フェローだけ来日できずカリートス・デル・プエルトというベーシストに、パーカッションのルイシート・キンテーロを加えるという布陣でした。
メンバーのカリートス、そしてギターのチャールズ・アルトゥラはバックステージで話をする機会もありました。カリートスはとても気さくな人で、ウッドとエレキの両方を持ち替えながら自在にプレイしていました。チャールズはもの静かでどこかミステリアスな人で、個人的にちょっとツボでした。フレージングも、飄々とした佇まいでもの凄いフレーズを弾くので、面白い魅力を持つ人だと思います。
今回改めて感じたのは桑原あいの音楽的バイタリティの高さ、そしてその楽曲の持つ美しさ。これを4年前に直感してから、ここまでその音楽を信じてきて一緒に演奏することができて、本当に良かったと思っています。
「アンサンブル」という事にここまで真剣に取り組んだ事があっただろうかというくらいに、修行しながら深く自問自答。経験の多い慎さんにも、色々教わる事も多かったです。
1音のもたらすムダ、気持ちの持って行き方。さんざん言い合いながら練習してきましたが、やっと少し音楽の事が分かってきたような気がします。
まだほんの入口です。
これからさらに精進したいと思います。
何よりも応援、協力して下さる方が周りにいて下さってこそだと思います、本当に感謝しております。
ありがとうございました!!
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下記、テレビ番組OA情報です。
3回ありますが再放送ではなく、3回に分けての放送との事でいずれも違う内容です。
サウンドチェックからカメラが入っていたのでどの場面が使われるか分かりませんが、2曲くらいは演奏シーンが流れるのではと思います。是非チェックして下さい。
「第12回 東京JAZZ」放送予定です。
▼【NHK BSプレミアム】
10月08日(火)23:45~25:14
10月19日(土)25:25~26:54
10月26日(土)25:25~26:54
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★全て英語ですが、The Japan Timesさんが当日のレビューを書いてくださっています。
こちら
森田悠介
http://yusukemorita.jimdo.com/