ベースを演奏するときには
なんとなく大きく分けて二つの能力が求められると思っている。


ひとつは、何も考えずにイケてる事を弾ける事。

その場合、「今」鳴っているハーモニーを瞬時に理解し、
周りの音に反応したりしながら、耳とセンスを頼りに
それまでに蓄えてきたフレーズなんかを生かし、
自分のカッコいい、気持ち良いと感じるままに自由に弾くこと。


もうひとつは、
譜面に書かれている音を、ちゃんと弾ける事。

これは、書き譜を再現する、ということで、機械的な作業であると思われがちだが
生きた楽音として、他に鳴っている音に対して自分の弾くべき「♪」がどういう作用をもたらすのかを理解し、(たとえばチェロが同じラインをppで弾いてるから自分もpp無き分で弾くべきだ、とか)歌い手さんがいるなら「どうしたら彼が気持ちよく歌えるのだろうか」、とか
そういった事を考えながら
「♪」←コイツに取り組むのである。


今回の年末の公演では、後者の能力が主に問われるステージとなる。
ある意味ではクラシックの奏者に近いスタンスかもしれない。

実際、アレンジャーによる編曲の段階で既に全貌が見えていて、それを弾けばきちんとその音楽が再現されるよう出来ているのだ。

10回弾けば10回とも同じ演奏になるように、できている。
計3回のリハーサルで、細かい部分まで詰めていく。

しかし、録音されたものを流す訳ではなく
人間が演奏するという以上、本当の意味で「毎回全く同じ」演奏、にはなり得ないのである。

その日の各プレイヤー、歌い手のコンディション、一瞬の音の揺れ・・・
すべてをリアルタイムに感じ、無意識に耳と筋肉は反応し、厳密には毎回、違う音を奏でるのだ。

しかしこういった演奏の機会は、ある意味の腕の見せ所でもあると考える。

毎回同じ事をやるという反復の中で、どうしても「サビのグルーヴが一瞬よれる」とか「スピード感が落ちる」という事がでてくる。
そんなのはイヤだ。だって曲のテンションがそれでガクッと下がっちゃうんだもん・・・

さてそんな瞬間にどうするかというと、
例えばサビに入ったどアタマの一瞬など、ここぞ!というときに
「16分音符を一個だけこっそり足す」とかいう事をしてやるわけである。

するとあら不思議、サビのノリが急に良くなった!とかアクセルがグン!と入った!とか言う事が起こるから音楽って不思議である(笑)
もちろん、クラシックの現場でこれをやったら「作曲者への冒涜だ!」とか怒られるのかもしれない。

そしてもちろん、こういう事はやりすぎは禁物である。
バレないようにコッソリやるから楽しいのである(笑)
で、その瞬間にドラマーと目が合っちゃったりしてニヤッ、っとなったらそりゃ楽しいのである(笑)
16分音符足したよね!?とかバレたら、イヤだ。

「なんかしんないけど超いいかんじだったねー」ってなれば、してやったり、てな感じで・・・
しめたものである。


結果的に、耳はその場で鳴っている音を最終的に聴いている。
僕らはなぜ演奏するのか?それは、いい音楽を聴きたいから、という部分が多分にあるのではないか。

退屈な音を一番聴きたくないのは、自分たちなのだ。
そして、自分が楽しいと感じるものを聴き手にも楽しい、と感じてもらえたら大成功なのである。
そのために良い音楽を常に演奏する、というベストを心がけたい。

なんてことを、



演奏中はたいがい考えてなどいない(笑)



大体、こういう事は無意識に行われている。

でも、そのときプレイヤーの、とうか 僕の、心の中に生まれている気持ちを分析して言葉にしてみると、こういう事なのかもしれないなと改めて考える訳である。

そのために日々ジャムセッションで反応値を磨いたり、音大でイヤートレーニングしたり、
長時間の演奏に耐えるようジムでカラダを鍛えたりと、結構~やることは多い訳だ。

全ての経験値は、あらゆるステージに平等に活きると信じる。




12/25~12/28、
ミュージカル俳優である山崎育三郎さんのコンサートでベースを弾く。
4日間で6公演、1800人ほどの動員があるそう。(すげー)

今回のバンドマスターである鍵盤の脇水顕さんは大学時代の先輩で、当時はJazzセッションでよく一緒に演奏し、e.s.t.のコピバンなども共にやった仲で、そんなきっかけもあり今回誘って頂いた。
他のメンバーも、全員若いチームである。

会場は高校の講堂をステージに改造して行われる。
沢山のスタッフさん達のご協力、そして素晴らしいサウンドシステムで今回は臨む。

育三郎さんのオリジナル曲、ミュージカルの楽曲、カバー曲など目白押しだ。
ハもりもやる事に←

そして、
この現場からつい先日あがったばかりの
Yusuke Morita仕様のカスタム5弦ベースを使用する予定!
また機材も、tc electronic社の最新型のアンプを使わせて頂ける事になったので
改めて現場からレポートをお送りできたらと思う次第。


頑張るどー!!
全ての経験値は、あらゆるステージに平等に活きると信じる。



12月25日(日)~28日(水)
◆2011YAMAZAKI IKUSABURO
「Special Concert~Thanksgiving Day~」


会場:東邦音楽大学附属高等学校 講堂
出演:山崎育三郎
12/25はクリスマスコンサート、28日はファンクラブ限定コンサートとなります

チケット発売日:11/27(日)e+にて発売!

e+プレオーダーにて先行発売を行います(抽選方式)
受付期間:11/15(火)12:00~11/20(日)18:00
受付URL:http://eplus.jp/ikusaburo/

詳しくはこちらをご覧下さい



your kindness,
our happiness,
CHEEZENESS!!


Yusuke Morita HP
twitter→bassyusuke