11月の申し入れ

NEW!2025年11月18日(火)

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11月15日(土)3時半から、ののキャンプへ申し入れ。 

秋も深まり近くの座間市の市民体育館「スカイアリーナ座間」の紅葉が美しかっ

た。心からの願いを書きました。(今月の担当者)

 

                       

         申入書

在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団司令部司令官 ジェームス・ドゥ-ガン准将 様

陸上総隊司令部日米共同部長                    兵庫 剛 様

陸上自衛隊座間駐屯地司令                      橋口尚徳 様

 

日本はアジア太平洋戦争の敗戦から80年経った今年、私たちは、この戦争を振り返るさまざまな機会がありました。その中でも、私にとって衝撃的だったのは、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)の日本兵家族会・寄り添う市民の会」立ち上げた78歳の男性、黒井秋夫さんのお話を聞き、著書「戦争トラウマを生きる」を読んだことです。

明治以降の日本は日清・日露戦争で台湾、朝鮮を植民地支配し、「満州国」建設から中国との全面戦争、その後はアジア太平洋へと戦線拡大し、中国はじめ、アジアの人々に、想像を絶する被害を与えたことは、戦後日本の私たちが真実に向き合い、謝罪し償わなければなりません。しかしこの国は、教育でもきちんと子どもたちにこの歴史を教えていません。

アジアの国々に出兵した兵隊の中で、復員した元日本兵たちの多くが、加害者となって、戦争トラウマを生きて戦後に復員、その親のトラウマにより、家族関係は壊れ苦しみ、貧乏にあえいできたということを、私たち世代の子どもたちだった黒井さんは、父の死後気がつきました。戦後日本社会が隠してきた戦争の傷跡が、復員兵家族の多くの家庭を破壊してきたという事実。自分の親が国家の戦争による被害者だったと気づいたのは、ベトナム戦争から復員し、戦争トラウマで苦しんだアレン・ネルソンさんの映像を見て、父親の死後、黒井さんは気づきました。

ベトナム戦争の米軍帰還兵に関しては2割から5割ぐらいの割合で治療が必要なPTSD の兵士が出たと言われます。日本兵に当てはめれば、アジア太平洋戦争に行った870万人の日本人のうちの100万人単位の元兵士(その中に自殺率も高かったようだ)が戦争PTSDで苦しみ、その元兵士たちに苦しめられた家族が沢山いて、孫たちの世代までも影響が出たのです。出征時は優秀な若者だったのに、復員後、突然に暴れて妻や子どもたちに暴力を振るったり、何もかも無関心で無気力になり人格が変わってしまうのです。

 今も続くパレスチナのジェノサイド、ウクライナの市街で子どもたちや市民が殺されています。殺す側の兵隊の人格も破壊されていくのが戦争です。

 国政選挙で自民党は、激減し少数与党になりました。高市総理が、トランプ大統領の周りを飛び跳ねても、私たちは軍事費を日本のGDP2%など認めません。

自衛隊になりたい若者は減る一方です。一刻も早く、自衛隊員は、訓練を止めて転職していただきたい。本当の戦闘に送られる前に。米軍兵士も、本国に帰り、子どもたちが大事にされる社会を作ってください。武器で平和は作れません。私たちは、過去の日本の戦争犯罪を心からアジア太平洋の国の人々にお詫びして、心から仲良くしたいのです。世界の国のひと人と手をつないで生きたい。米国の軍人ではなく人間として歓迎します。

2025年11月15日      バスストップから基地ストップの会と参加者