■サッカースパイク PUMA スフィーダ(限定ホワイトモデル) | ベーシストとエフェクター

■サッカースパイク PUMA スフィーダ(限定ホワイトモデル)

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先日、またまた余計なものを買ってしまいました・・・ Kingカズ(僕はベーシスト_カズ・・・苦笑)こと三浦知良が長きにわたって愛用していた、プーマ伝説のオールレザースパイク「スフィーダ」です。Kingカズが愛用していたのは黒×白のクラシックカラーでしたが、自分は最近結構黒系のシューズが多いので、限定モデルの白×黒を選択しました。エレキベースもそうですが、機能もさることながら、スペックや素材、バックグラウンドにも強い関心を持ってしまう自分にとっては、恥ずかしいくらいどんぴしゃなスパイクなのです。


最近のサッカースパイクはハイテク化が進んでいて、以前はスパイクはブラックレザーと相場は決まっていましたが、最近では人工皮革にとどまらず、マイクロファイバーや樹脂・合成ゴムも当たり前(タイヤメーカーMICHELINとのコラボ素材なんてのもあります)のように使われるようになってますし、ソールの素材も多種多様、色も様々、百花繚乱の感があります。


そんな中でも、自分は「カンガルーレザーアッパー×ポリウレタンインジェクションソール×円形ポイント」というスタイルにコダワリがあります。ちなみにインジェクションソールというのは、ソールの成型と同時にアッパーとソールを圧着するクラシックスタイルで、基本的に接着剤を使いません(最近のハイテク系ソールは、接着材+ビスでくっつけるのが一般的)。また円形ポイントというのは、ソールのスタッド=鋲のことで、円形はいわゆるクラシックタイプ、最近はより強力なグリップを得るために、カギ状・刃物状のものが多くなっていて、「ポイント」というよりも「ブレード」と呼ぶことの方が多いかも知れません。自分は円形ポイントを好んでいる理由は2つあって、1つはガッと走り出して、キュッと止まる、と言うよりは、微妙に滑らせながらピッチを駆ける感覚(非力なクルマを高回転でドリフトさせながら走る感覚に近い?)が好きなのと、もう1つはこれに関連して、ブレード型スタッドだとグリップが強すぎて、体がそれに耐え切れず足腰を痛めるからです。老朽化した低パフォーマーの自分にハイテクギアはいかにも不釣合い。シューズとしての絶対的なパフォーマンスもさることながら、加齢した自分の体とのバランスが一番大事だと思ってます。(最近、プロでも接触プレイ等ではなく、フリーの状態や練習などでケガをする選手がいますが、その要因の1つは、超高性能でアソビ幅というか安全性のノリシロが極端に少ないシビア過ぎるシューズ使用による筋骨の疲労蓄積にも遠因があるような気がします。)


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さて、前置きがだいぶ長くなりましたがスフィーダです。アッパーはつま先からかかとまで、すべて上質なカンガルーレザーの一枚側で、内張りは、他のオールカンガルーのハイエンドモデルでも布製やナイロンを使うところを、スフィーダは内張り・中敷・シュータン裏まで、足に触れる部分には全てピッグスキンを張ってあります。更にはシューズの左右に縫い付けられているプーマラインも本革というこだわり様。つまりは、シュータンのプーマロゴ刺繍、ステッチ糸、靴ヒモ以外(ヒールカウンターなどの補強材や緩衝材を除き)、アッパーは100%レザーということになります。これが、まさに自分の美学にグッとくるスペック。ポリウレタン製のインジェクションソール(TPUダイレクトインジェクション)は、硬すぎず柔らかすぎず、12本のスタッドで姿勢を安定させてくれます。


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昨今の自分は圧倒的にフットサルの方が多く、スパイクなんぞはめったに履かないのですが、それでもこのシューズにだけは、勝てませんでした。ちなみに、テレビで見る限りは現在Kingカズは同じくプーマのv1.06を履いていますね。素材・重量・投入されたテクノロジーは比べるまでもないですが、サイド~甲にかけてタイトフィットで、つま先だけ微妙に余裕があるというキャラクターはスフィーダ&v1.06共通のように感じます。Kingがスフィーダを履いてくれないのは寂しい気もしますが(いまさらか?)、Kingのフィジカル&メンタルを持ってしても、スフィーダではもはやモダンサッカーは戦えないということなんでしょうか。あの薄い足に吸い付くアッパーによるボールタッチ感は何物にも代えがたいと思うのですが・・・ ただ、永遠のヒーローKingカズ、ケガだけには気をつけて欲しいと切に願っています。Kingが活躍する限り、自分も動けるはずだと信じて止まないもので・・・(苦笑)