■STATUS GRAPHITE STEALTH-2: プリアンプ交換 | ベーシストとエフェクター

■STATUS GRAPHITE STEALTH-2: プリアンプ交換


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昨日、STATUS GRAPHITE STEALTH-2をリペアに出しました。目的はプリアンプ交換。オールグラファイトのワンピースボディのSTEALTHのサウンド傾向は、いい意味で無機質でゴリゴリした感じ、STEINBERGER XL-2をもっとハイファイにした印象。ただ以前からずっと気になっていたのがミドル域の不足です。単体使用での存在感とクリーンさでは右に出るものはいないくらいなのですが、ミドルが足りないので如何せん音にアンサンブルでは厚みが不足します。ところが純正のプリアンプはhi/loの2コントロールでミドルコントロールがありません。仕方ないのでローを上げて厚みを付加しようとすると、それなりの対処はできますが、せっかくのSTEALTHのドライでクリーンな印象が若干薄れてしまいます。ということで、今はアンプ側のミッドコントロールでミドルを追加してあげています。


ところが、他のベース(roscoe、StingRay、SLB200など)は全て楽器本体のコントロールの微調整で全く問題ないので、アンプ側のコントロールはオールフラットにしています。この方がライブのライン取りの時も大変便利。ところが、STEALTHを使うときだけはアンプをいじらないといけない、となると、とても厄介です。加えて、本来アクティブ楽器のトーンコントロールは補助的なものであって、ブースト/カットなしの音が一番良いはず、と自分は思っているものですから、こういう感じの調整というのはあまり本意ではありません。ということで、思い切ってプリアンプを交換することにしてみました。


今回も迷うことなく、サムベースにも付けているお気に入りのAGUILAR opb-3をチョイス。obp-3は3コントロール、hi/loをスタックにした2コントロール、ミドルの帯域切替がレバースイッチ式orポットスイッチ式の組み合わせで仕様を選択することができるため、穴あけ加工なしで、ボリューム、バランサーを除いて、2穴~4穴まで対応可能でとても便利。STEALTHはhi/loにハイブーストスイッチ、計3穴仕様なので、hi/loスタックの2コントロールにミドル帯域切替をレバースイッチ行う仕様のものを選択しました。


ただ1つ大きな問題が・・・ 実はSTEALTHのオリジナルプリはwalなどの英国製ベースによくある基板タイプ(TUNEもそうだったと思います)。往々にして基板タイプのものは基板にコントロールポットを直付けにしてあり、直付けモノのポットは一般的にミニポットを使用するので、AGUILAR純正のポットを使おうと思うと穴の径が小さ過ぎて取り付けができないのです。AGUILARプリのポットは50オームなのですが、50オームのミニポットで、しかもスタックタイプなんてのは、まずどこを探しても見当たらない。また、純正ボリュームは10オームという極めてローインピな設定、バランサーは200オームなるもミニポットでしかもセンタークリックのlog&revlogカーブとなると、なかなか入手困難。そうなると、STEALTH本体の穴の径を2mmほど広げてあげないといけない。ところが敵は「ウッド」ではなく「カーボングラファイト」。いろいろと悩んだ挙句、DIYはあきらめ、信頼できる工房にお願いすることにし、昨日持ち込みました。


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完成予定は10日~2週間後。STEALTHのグラファイトボディ+AGUILARプリの組み合わせ、今からとても楽しみです。