■Motion Blue YOKOHAMA | ベーシストとエフェクター

■Motion Blue YOKOHAMA


GATS_Motion_Blue20061228

昨年の12月は、Eric Claptonの武道館ライブ以外にも、もう1つ、師走の最中にライブに出かけてまいりました。タイトルは、「GATS 2006 FINAL SPECIAL LIVE。GATSさんは、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人離れしたソウルフルな歌声とハートを感じる楽曲で知られる名手。メンバーも豪華で、西脇辰弥(key,arr)、日野賢二(b)、高田 真(ds)、木村まこと(per)、渕上祥人(cho,g)、有坂美香(cho)、小林正弘(tp)、佐久間 勲(tp)、竹上良成(sax) という陣容。ベーシストの方から見ると、やはり注目は、JINOこと日野賢二さんでしょうか。


年末の締めくくりのライブで、場所はMotion Blue YOKOHAMA。アダルトな雰囲気の中、一番前のやや右よりの席に陣取りました。GATSさんの手元が譜面台で見えない(汗)という至近距離でしたが、JINOさんに一番近い席。早速ライブ開始前に機材チェック。


細かくは見ずにざっとですが、足元はGR-20とBOSSのコンパクトエフェクト数種にボリュームペダルとラインセレクター(LS-2)、こんなものでした。いつも思うのですが、プロの方って、結構平気でエフェクターを直列でつなぐんですよね。アマチュアの足元の方が、いわゆる高価なスイッチングシステムを見かけることが多いように思います。複数のエフェクトの組み合わせを瞬時に切り替える場合、スイッチングシステムは非常に便利だと思いますが、音質に限って言えば、最近はoff状態でも通すだけで原音が変わってしまうようなエフェクターは少なくなってきた気がします。GR-20のようなバリバリシンセ系でも、原音の変化はまったく感じられないですからね。(一方、WHAMMY、V-BASSのバイパスは、どうにもいただけませんが・・・)


アンプはRolandの2段スタック(10×2+15のセット)。ベースは、いつもの、ベース、ATELIER-ZのJINOモデル。メイプルネック+アッシュボディに、PUはJ-H-Jのレイアウト。あと、曲によって、同じくATELIERの6弦J-Jモデルも使ってました。


JINOさんのプレイを見聴きして改めて感じたのは「groove」です。Claptonバンドのベーシスト、Weeksのプレイと質的には同じものを感じました。決して空間を音で埋め尽くすような手数勝負(これはこれで良いですが)ではなく、出音と同じくらい、あるいはそれ以上に音を出さない間合いを大切にする、そんな感じです。このスタイルが、GATSさんのソウルフルな楽曲と見事にfitしてました。


全体を通じて、とても楽しめるライブでした。その中でも一番良いと思ったのは、GATSさんのアコギによる弾き語りだったように思います。いくら楽器で精進しても、人の歌声よりも心に染み入る音というのはないんだろうと思った次第。音痴ゆえ、楽器に走った自分としては、どうにも歯がゆい・・・