■ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2006 | ベーシストとエフェクター

■ERIC CLAPTON JAPAN TOUR 2006


CLAPTON_JAPAN_TOUR_2006


先週の金曜、行ってまいりました!クラプトンの武道館公演、追加公演のラス前。すでにかなりの公演数をこなしていたこともあり、正直言ってクラプトンには若干の疲れが見えなくもありませんでした。また、今回は本人を含めてギター×3、キーボード×2にベース&ドラムという大編成、しかも会場が武道館ということで、ちゃんとまとまって聴こえるのかな、という不安もありました。


全般的には、やはりギター3本というのはいささかガチャガチャ聴こえた感はあります。自分はクラプトン・サウンドというと、どちらかと言えばレスポール+マーシャルが好み(自分がベーシストだからかも知れませんが、ギターもファットな音が好き)で、シングルコイルのストラトでのソロは、ややもすると耳にキンキン来ることがあり、今回はそれがガチャガチャと聴こえた要因だったのかも知れません。それでも、そこはやはりクラプトン、フレージングは演歌ばりに鳴いておりました。


今回、個人的に自分にとっての最大の目玉は、ベース:Willie Weeks+ドラム:Steve Jordan のリズムセクション。少年時代、ロックを聴かずにジャズ・フュージョンで育ってしまった自分には、前ベーシストのNathan Eastの方が馴染みはあるのですが、そんな自分でもHathawayの「LIVE」くらいは聴いていたし、御大John Scofieldとの共演もあり、Willie Weeksに少なからず興味を持っていた次第です。Steve JordanはNYフュージョンシーンでも活躍していたし、特にSteve Khan、Anthony Jacksonと共演したEYEWITNESSは強力で、無謀にも高校時代バンドでコピーをしたこともありました。


そんなこんなで、やはりWillie Weeksはカッコ良かった。あれは62年製なんでしょうか、ナチュラルカラーのプレベaguilarアンプに直結(だと思います)。スピーカーキャビの前にマイクを立てていたので、ラインだけではなく、アンプの出音も卓に送っていたのかも知れません。以前はヴィンテージのampegを使っていて、プロの酷使に耐える安定性に欠けるということで現在はaguilarを使っているようですが、aguilarらしいファットな音、この組み合わせ、やはりベーシストにはたまりません。


ROSCOESTATUSWALTER WOODSを組み合わせてメインで使っている自分とは、ある意味対極的なサウンドであることは間違いありませんが、良いものは良い。特に、今回は短いながらもWeeksはソロをとってくれて、速弾きとかそいういったハデさはないものの、ゴムがしなるような極上のビートを、これまた極上のプレベサウンドで聴かせてくれました。素直に「カッコいい」と思うソロでした。ソロでは、音数でしか勝負できない自分と、これまた対極にあり、カッコいいとは何たるかを思い知らされた次第です。反省することしきりですが、なかなか、マネはできないよね・・・