■ギターシンセ : Roland GR-20 Ver2.0 | ベーシストとエフェクター

■ギターシンセ : Roland GR-20 Ver2.0

GR-20



週末、家族の買い物の道すがら某有名リサイクルショップ○○○オフに立ち寄って、何気なく楽器コーナーを見ていたら、GK-3欠品のため激安価格がつけられていたRoland GR-20を発見しました。自分はベーシストなのでGK-3は元々不要だし、GK-3Bは持ってるし、なんといってもちょっとしたマルチエフェクターを買う程度の価格にもかかわらず、ベースモードが標準装備されている最新型のVersion 2搭載機であることに魅力を感じて、購入。


早速、夜中にセッティング。STEALTHのGRピックアップは、極力PU本体をブリッジに近づけるべく、リバース(1弦と6弦を逆にして、コントローラーとの接続ケーブルがネック側に出てくる)状態で取り付けたのですが、V-BASSでは許してくれるこのセッティング、GR-20では認められておらず、やむを得ずノーマルに変更。ケーブルの太さ+α(3mmくらい)分、ブリッジから遠くなってしまいましたが、しょうがありません(ノ_-。)


セッティングは、V-BASSのように細かくなく、各弦の信号レベルの設定(sensitivity)のみ。V-BASSは、これ以外にも、スケール長、各弦のブリッジからの距離をmm単位で設定したり、PUのノーマル・リバース切り替えやフェーズ切り替え等、あらゆる事項をセットするので、おそらく、この設定の粗細の違いが音に現れるのかな、と感じました。


簡単な設定を終えて、すぐに音出し。いろんな音が出てくる、出てくる。楽しくてしょうがない。バンクはPIANO、ORGAN/KYB、BASS/GUITAR、BRASS、WIND、STRINGS/ORCHESTRA、SYNTH/LEAD、VOICE/PAD、ETHNIC、RHYTHM/PERCと10種に分かれており、合計469種のプリセットパッチが登録されている、とのこと(まだそんなに鳴らしてない)。このプリセットパッチをベースに、エフェクト(chorus、delay/reverb)とアタック、リリースをコントロール、またパッチによっては、freqとresonanceのコントロールも可能で、コレだけあれば、相当な表現力を手に入れることができます。


バンドの新曲で、ギターソロのバックでベースがアルペジオをとるというアイデアが作曲者から出ていて、元々V-BASSのストリングスタイプの音を加工して生音にかぶせて使おうと思っていたのですが、GR-20だと、生音を残しながら、アタックにベルやエレピの音をかぶせて、サスティン部分にレゾナンスのかかったストリングスやブラス・ヴォイスを重ねる、といったこともできるので、今回はGR-20を使おうと思います。


ただ、GR-20でシンセベースの音を使おうとすると、追随性の難が出てきます。V-BASSとGRの発音構造の違いから来ると思うのですが、V-BASSは見事なシンベの音をこともなげにベースプレイとほぼ同じタイミングで表現してくれる一方、GRの場合は高音域(コード弾きに使う音域)では実害はないものの、モロにベースラインに使う低音域では、相当アタックが遅れてしまいます。GRでシンベを使う場合は、アタックはベースの生音に任せて、シンセ音は敢えてアタックを消してリリース部分だけをかぶせるスタイルをとることになりそうです。でも、V-BASSとGR-20・・・ また機材過多になってきました。サウンドバラエティを犠牲にせず、生音の良さを大事にしつつ、機能的にはシンプルを追求し始めた矢先ですので、ちょっと対策を講ずる必要がありそうです。