Roland V-BASS + GK-3B | ベーシストとエフェクター

Roland V-BASS + GK-3B

ROSCOE_with_GK3B


先週、ちょっと今までとは毛色が違うというか、現在の自分の機材、大げさにいうとサウンドシステムそのものに、根本的な影響を与えてしまう(大げさ)代物を入手しました。RolandのV-BASS。本当は、ドラムレスのアコースティックユニットでサウンドにより広がりを持たせるためにストリングスとかピアノの音も欲しいと思ってて、同じくRolandのGR-20辺りを狙っていたのですが、ちょっと追い銭をうつだけで新品が買える機会があったので、思い切ってV-BASSにしてみました。


噂に違わずスゴイです。使ってみる前は、いわゆる「ベースシンセ」というと、追随性がよくてもある一定の確率で何らかの異音(摩擦音とか倍音とか)に反応して思い通りに追随してくれないという印象がありました。現在自分が使っているAKAI deepimpactなどは、無加工のベースの信号からピッチを検出して内部音源を鳴らすという離れ業をかなり精緻にやってのけるエフェクトですが、それでも、たまにはハズします。また、弦の信号を一度MIDI信号に変換するタイプのものも、この変換プロセスが追随の遅れとなって出てきてしまうものが多かったように思います。ところが、このV-BASSGK-3Bの組み合わせは驚くほど追随性が良いです。追随性が良いというよりは、まるで、普通のマグネティックPUのごとく、追随性などという言葉すら忘れてしまうほど完璧についてきてくれます。これにはかなり驚きました。


PUの取り付けも、とても簡単(正確に言うと、面倒くさいけど複雑さとか困難さとかは一切ない)で、まとまった時間があればおそらくどなたでも取り付けが可能と思います。最初は音を出したくてしょうがない衝動に駆られるのですが、取り付け前に説明書を読むと、GKピックアップと弦間の距離まで指定されているので、ちゃんと取り付けないと音出しはムリと早々に諦めて取り付け作業をしました。楽器本体に傷を付けないように細心の注意を払いながら取り付けて、最後にコントローラー部をどこに固定するかをだいぶ思案したので、結局2時間程度かかりました。そのあと、ピックアップの感度設定(各弦毎に感度設定をします)をして合計3時間程度でしょうか。初めての作業にしては失敗もなくちゃんとできました。


いまはまだプリセット音で遊んでいるだけですが、これは確かに無限の可能性を感じます。元々はベースの生音とmixして使うためのストリングス系やブラス系の音が欲しかったのですが、アクティブ系JBの音やヴィンテージPBなども、驚くほどの再現性で、特にSTINGRAYをモデリングしたと思わしき音はホントに笑っちゃうくらい、そのまんまの音でした。ある意味お上品なROSCOEからSTINGRAYの荒々しい音が出てきて、しかも6弦なのでその音のままコード弾きも出来てしまうという、なんともフシギな感覚です。


問題はこれを使いこなすことと、既存のエフェクト類とどう折り合わせをつけるか、です。V-BASSにはエフェクト機能(cosmモデリング)も満載で、ヘタな単体エフェクトがかなわないくらいの出来。単体エフェクトの方が明らかに良いと思えるのはコンプとWHAMMYくらいです。さてこれからどうしよう・・・ 悩みが増えました。