弦について : その2 | ベーシストとエフェクター

弦について : その2

前回はサウンドに影響を与える弦のあらゆるファクターについてお話をしましたが、今回は、それに関して、自分が弦を選択する際に重視することをご参考までにお話したいと思います。

①セッティングの安定

ベースは元々弦が太くてテンションが高く、6弦になるとなおさらです。従って、ゲージや素材をころころと変えると、その度にネック、弦高、オクターブチューニング等、あらゆる部分をリセッティングしなければならなくなります。なので、一度セッティングが決まると、よっぽど使ってみたい弦が出てこない限り、極力同じ弦を使い続けることにしています。

また、実は(これは自分もつい最近まで知らなかったのですが)ダダリオのライトゲージEXL170-6(32-45-65-80-100-130)の組み合わせは、実はとても理に適っているのです。最初はライトの組み合わせなら4弦セットで40-60-80-100だろう、と思っていたのですが、実はこのライトゲージのセッティングだと1~6弦の6本の弦のテンションがほぼ同じになります。要は、ネックの縦方向に均一に負荷がかかるので、よっぽどいい加減に作った楽器でない限り、ネジレとかが発生せず、セッティングが安定する、ということです。

ということで、楽器とのトータルバランスを考慮して、自分はダダリオのEXL170-6を使っています。

②サウンドの安定

たまに当たり外れもありますが、ある程度のレベルの弦なら、セットの中で1弦はokで4弦はダメ、みたいなばらつきもないし、死ぬときは、みんな一緒に死んでくれるので、この点からも、自分は一定レベル以上の弦を使うようにしています。安い弦をこまめに、ということもアリなのでしょうが、張った瞬間に死んだり、テンションがマチマチだったりと、いいことがありません。この点からも、ダダリオはどれを使ってもハズレがなく、扱いやすいです。DRも好きですけどね。

③入手のしやすさ

楽器とのトータルバランスを考慮して同じ弦を使い続けたいとなると、入手容易性も大きなポイントになってきます。ということで、本当はDRを使いたいのですが、どこでも入手可能、ということでダダリオに・・・

④価格

一定レベルを満たした上で低価格、ということでダダリオ・・・

別にダダリオの回し者でも何でもありませんが、こんなんで、結局はダダリオEXL170-6です。本当は、どこでも入手可能で同じレベルの価格ならDR Lo-Riderを使いたいと思っています。DRは、硬さがなく、ムチがしなるような独特のテンション感があって自分は好きなのですが、いかんせん高いし、特に6弦となると、どこでも入手可能というわけでもない。また、(自分がヘタクソで弾き方が悪いと思いますが)DRはいつも張って一週間くらいで1間を切ってしまう。なので、最近はもっぱらダダリオです。いろんな条件をトータルで相応のレベルで満たしていると思います。

ちなみに交換頻度ですが、基本的にライブの都度にしてます。なので、3ヶ月以上使う場合もあれば、1ヶ月も経たないうちに交換することもあります。結構ハデにスラップをやるので、1ステージ使っただけで、高音弦が切れる確率が高くなるので、これを回避するという観点からそうしています。

それにしてもベースの消耗品=弦って、高いですよね。なんとかならないものかのいつも思ってます。