東日本大震災から数日たちました。

改めて被災者の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く心の平穏が訪れる事を祈っております。

そして、被災地で命を賭けて懸命に行動されている方々に最敬礼であります。


僕は最近『不謹慎』という言葉について深く考えさせられております。


どこかの局の人が、被災地へ出向き、小さな子供にマイクを向け『地震怖かったですか?』とか

国民を代表する立場の人が『地震が起きて良かった』『地震は天罰』

などの発言は「愚の骨頂」ではありますが


世の中では地震以外にも、戦争や様々な犯罪、事故によって命を奪われたり

そのご遺族の方や、通常の生活が困難になっている方たちがたくさんいます。


そんな中でも、我々は『戦争映画』や『殺し合いのストーリー』を
悲しむどころか、楽しんでいたり

芸人が『お前死ねや』というツッコミをしているのを見て笑ったり

食べ物が無くて困っている人達がいても、食品をあまらせて捨てていたり

事故や犯罪までもを、一種のエンターテイメントやアトラクションとして楽しんでいます。

これこそ正しく『不謹慎』な事ではないのでしょうか?

もちろん、僕もその一人です。


これを忘れて、今回の地震の時だけ人の言動や行動に敏感になるのは

おかしな事だと思うのです。

皆さんに勘違いして頂きたくないのは、決して今回の地震を『深く考えるな』
と言っているのではありません。

そもそも世の中『不謹慎』であふれていると思いませんか?と、問いたいのです。


日本で起こった事に最も注目する。というのは僕も日本国民ですから、当たり前だと思います。

助け合いや、今出来る事を一生懸命やるのも良いことです。どんどんやるべきです。

その中で当たり前のように他人を偽善者よばわりする輩も出て来ますが、

『やらない善より、やる偽善』の精神です。その方が世の中の為になります!

出来るのに何もしないのは、善でも悪でもありません。『無関心』といいます。


僕は『不謹慎』をとやかく言う前に、

『人としてどう生きるか』

が大変重要であると思います。

古今東西、耳にする言葉ですが、人は一人では生きていけません。

我が国も、様々な国からの輸入に頼らなければ成り立ちません。


色々突き詰めて行くと、キリが無くなってしまいますが.....

国内だけではなく、世の中で起こっている事を出来る限り受け止めつつ

良い結果が出る事を信じて『自ら考えて行動する』

そして、良い結果を出す為の過程を大切にすることが

我々人類に必要な事だと思うのです。