こんばんは。
この間までの真夏日がいきなりエアコンの要らない陽気になると、やはり身体がついていけてない気がする者です。
例年ならまだまだ鳴いているはずのツクツクホウシの声が聴こえませんもんね。みんな逝っちまったのかなぁ。ほんっとに大嫌いなアオマツムシの声がやかましくないのは嬉しいですが。さあ今だ!頑張れ在来種エンマコオロギ(笑)。
このネタに特化してはますます過疎っちゃうかと思いつつ、突っ込まずにはいられないのでやはりやっちゃいます。
9月6日フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリーSP」。
既出ネタ、また正体が掴めたらしいものばかりでいささかインパクトに欠けました。
例によってなぜかほとんどの映像について「いつ撮られたのか」が示されません。
↓ブラジル。既出ネタ。「この不思議な体勢をとる映像はどこで撮られたものか?」。
嵐で大揺れの客船内、固定カメラで撮影したもの。はい、「2001年宇宙の旅」と同じカラクリですね。
↓コロンビア。「空中で静止している鳥」。
ウルトラセブン第10話「怪しい隣人」を思い出した人は私と同世代かも(笑)。
コロンビアでは風の強い8月に凧揚げして遊ぶとかで、街中でも無数の凧が揚げられるらしい。なもんで凧糸に鳥が絡めとられてしまい、その糸がさらに建築物にもひっかかったままになっていた、と。
↓今年6月、北アイルランド。「不気味な海の生物」。
開いたり閉じたりしながら浮遊する軟体動物。クリオネっぽい動きだなと思ったら、貝殻を持たない巻貝の一種でウミウシに近いウミコチョウとかいうものらしいです。
イカやタコはもとより、ウミウシやクリオネも貝類なんだもんね。ヘンな生き物ってたっくさんいるなぁ。パッカルコーン!
↓カンボジア。「水瓶に入り込んでしまった牛」。
既出ネタ、しかも面白くないw
↓ブラジル。「空に浮かぶ謎の赤い塊」。
雲です。これは素直に面白い。
↓北海道。「洗車中のクルマの脇にできた水溜りの怪現象」。
飛沫を上げながら水面が渦巻いている。極小のつむじ風か?と思いましたが、原因はミズスマシではないか、とのこと。
やってきたミズスマシが喜んで水に飛び込んだら洗剤の洗礼。さぞかし苦しかったのではないかしらん。
この後はテレ東の「衝撃㊙︎ファイル」と同じような海外の殺人事件レポート、そしてお笑い芸人の退屈なレポートなので割愛。
はい、そのテレ東「世界が騒然!本当にあった㊙︎衝撃ファイル【UFO&猟奇殺人SP】」(9月26日)。
またしても最初の30分は再放送の殺人事件ネタ。水増しはやめれ〜!
↓日時不明アメリカ・テキサス州。「分裂する光体」。
解析しないからね〜。CG臭いかな。
↓夜ヴァージョンもありますよー。
↓2つだけじゃなく3つのもね。
↓2017年8月、イギリス・サマセット州フルーム。「炎の尾を引く飛行体」。
と、出演した専門家は見解を述べてたけど、実はこれも既出ネタで(前回見たのは6月14日TBS「世界衝撃ミステリー」)、その時は花火の尾を引いた小型機のアクロバット飛行と説明、裏を取ってもあった模様。
↓2015年3月イギリス・マージーサイド州。「旅客機と併走する飛行物体」。
雲に入ったり出たりする様子があまりにもリアルでなくて…。も少し上手く作ってよー。
↓2017年12月イギリス・サウスヨークシャー州。「夜空を飛び交う複数の発光体」。
スクショじゃほとんど見えませんね(笑)。テレビ画面の動画では、雲よりもはるか手前、撮影者のすぐ近くを飛び交う虫の光のように見えました。UFOぢゃなくてオーブでもいいんぢゃね(爆笑)。
ここで鈴木紗理奈のおバカ発動。「こんなの米軍の技術でなんか出来ないっ!」
何を根拠に?オマエは工学博士かっ?
↓2022年12月島根県。「夜空に謎の光」。
これはちょっと前に類似のものが紹介されてた(5月8日フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」)↓
2022年12月30日、兵庫(同日に京都、宮崎、静岡でも目撃された)。ん、待てよ、同じものの別な場所で撮られた映像のような…おそらくビンゴ!
で、どちらの番組でも同じ解説。これは韓国から打ち上げられたロケットとのことです。北朝鮮のミサイルではなく(笑)。
↓日時不明アメリカ・テキサス州。「正体不明の三角形飛行体」。
フェイクっぽいけど、軍が開発中の何かであっても不思議ではないでしょ。
よく「軍は何かを隠してるカクシテル」って主張する連中が騒ぐけど、国家の安全保障に関わることに機密があるのは当たり前で、情報収集のメソッドを公表なんかするはずがない。バカなのか?
↓日時不明プエルトリコ。「軍用機のカメラが捉えた飛行体」。
最近多いパターン。出処がどこまで本当なのか、にかかってくるよね。しかもこれはCGっぽい。
さてこのあと番組は、日本の研究者間の問題児高野誠鮮へのインタビューを挟み、お馴染み"元FBI"UFO研究家ベン・ハンセンの特集リポートとなる。ロズウェル事件に1965年のケックスバーグ事件(ペンシルベニア州)とやらを加え、結局はオハイオ州ライト・パターソン基地にお話は収斂していく。
曰く、2つのエイリアンクラフト墜落事件は事実であり、宇宙船と乗員の遺体が回収された。そのすべてはライト・パターソン基地内に運び込まれ、息があったエイリアンは適切な治療を受けることなく殺された…。
ベン・ハンセンの実父が、軍人だったその父から受けた「告白」や地元研究家の「証言」がネタの核である。テーマは「リバース・エンジニアリング」と称される、墜落した宇宙船から得たテクノロジーの米国軍事開発へのフィードバックなのだと。
もっとも60年経ってもエイリアンのテクノロジーを解明できず、米軍製の「空飛ぶ円盤」は完成を見ていないのだそうだが(笑)。
↑過去にライト・パターソン基地近くで撮影された「UFO」。例によって演習用の曳光弾ではないのか?
レポート終盤、夜っぴで空を観察していたハンセンは2種類の光る飛行物体を捉えたが、人工衛星と飛行機だったと述べた。
番組最後のコーナーは、いつもどおり再び海外殺人事件のルポなのでした。
9月27日フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー3時間SP」。
やっと追いついたぞ。誰も気にしちゃいないこのシリーズ(あ〜ぁ言っちゃったよw)。
またまたオイラには美味しくない水増し尺が多くて、どこがスペシャルだっ?なんですけど、まぁいきます。
↓日時不明、アメリカ・サウスカロライナ州。「海に漂うヘンな生き物」。
開いたり閉じたりしながら、イカの場合とは見かけ上で逆方向へ泳ぐ「軟体動物」。前回のこの番組で取り上げたのと似たり寄ったりだなぁ。前回の「ウミウシの仲間」は白っぽかったけど今回は黒っぽい。
これは何かというとアメフラシの仲間だそうです。ウミウシ同様殻のない巻貝。ソウメンじゃなくてヒヤムギです程度の違いか笑笑。
↓日時不明、滋賀県。「琵琶湖上に浮かぶ発光体」。
時間とともに数が増える。県庁、琵琶湖の展望台、博物館に訊ねたが「正体不明」だと。
天文学の博士も「天体ではないこと以外分からない」。映像を見ただけじゃはっきりしないもののようではある。現れたのが琵琶湖上なのかどうかもたしかではなく、それ以上突っ込んだ調査や解析はないし。
でも、このくらいが面白いかもw
↓日時不明、オーストラリア。「海辺の岩場を這う奇妙な生き物」。
生きたスライムのように見え、なかなか不気味ではある。
日大の糸井教授という方によると、これはヒル(環形動物)等に近いヒラムシ(扁形動物)だそうです。コウガイビルみたいにサナダムシ寄りか。
このヒラムシの一種、オオツノヒラムシというのがテトロドトキシンを体に含んでいて、それを食ったフグが体に蓄積するのだそうである。このフグ毒の提供者を明かしたのが糸井教授なのだとか。へーえ。
↓日時不明、大分。「夜の海中に蠢く緑の怪光」。
その正体は「僕です」という人物登場。スキューバダイビングのインストラクター。はい、夜のダイビングを楽しむダイバーたちの使っているライトの光なのでした。
今回、最初の30分だけが「不思議映像」。といっても超常現象っぽいのは「琵琶湖の発光体」のみで、あとは正体の明らかになったものと事故のハプニング映像…(故に割愛したヤツもありますm(_ _)m)。
そして番組は、原田龍二含むお笑い芸人のしょうもないネット上の噂の確認レポート数本の間に、30年前甲府で起きた悲惨な誘拐殺人事件の再現ドラマを挟むという節操のない構成へなだれ込んでいくのだった。
改編期「スペシャル」もいささか期待はずれ。次回はもっと楽しませて欲しいッス。